2007年03月23日
日本人が人気の町プリー
駅を出た瞬間に感じたココの空気は「コルカタ」のような都会とは比べようもないくらいユッタりしていた。。。
この町にはこれといって見所があるわけじゃないんだけど、「ベンガル湾に面した綺麗なビーチ」という甘い言葉につい誘惑され、とりあえず寄ってみることになった。
宿はすでにガイドブックで決めてあったんだけど、電車を降りた瞬間「リクシャーワーラー(三輪タクシーの運転手)」に腕を掴まれ、決めていたゲストハウスの名を告げてるにも関わらず「ミルダケネッ」という変な日本語で畳み掛けられ、強引に他のゲストハウスに連れてかれてしまった。
インドではこういった「リクシャーワーラー」と宿が手を組んでいる事が多く、特定の宿に客を連れていくと紹介料として、宿からいくらかのコミッションが「リクシャーワーラー」の手に渡るような仕組みになっている。
悪どいリクシャーワーラーも多く、頼んだ行き先には行かずコミッションの入る宿や土産物屋、旅行代理店等に無理やり連れていき、強引に高価な品を売付けたり不当な金額でツアーを申し込ませようとする輩もいるようだ。。
当然この事は知ってたけど、人が悪そうな感じでもなかったし時間もたっぷりあるって事でとりあえず案内された部屋を覗いてみる事にした。
すると、想像以上に清潔だしインテリアもカワイイ。。。
値段も予定してた宿よりも安いぐらいだし、何よりリクシャーワーラーがこんなステキな宿を紹介出来るという事に驚いた、、
良いイメージが無かっただけに、な〜んだやれば出来るんじゃんか、、、☆
なんて事を思ったけど、結局まんまとリクシャーワーラーの思う壷に予定変更してしまったうちらだった。。
そしてこの町の驚くべき特徴の一つに、町の住人が異常なほど親日的というのがある。
道を歩けば「コンニチワ〜」とか「ゲンキデスカ〜」とか、つたない日本語で町の住人がすれ違いざまに挨拶してくる。
さらに韓国人じゃなく日本人だと分かるや否や、次から次へとやたらと積極的に話しかけてくる。
ビーチに行ったって、もう人だかりが出来ちゃうぐらい激しくて、二人でゆっくりなんて出来たもんじゃない。
こんな小さな町に日本人の奥さんがいるゲストハウス(宿)が2件もあるし、その影響できっと日本人も多いんだろうな〜なんて思ってはいたものの、それにしてもちょっと凄すぎ。。
とにかく、日本人に対し何らかの特別な感情があるのは確かだった。 そのうち、何人かのロコボーイと話してるうちに気になったのが「僕には日本人のガールフレンドがいる」とか言ってる奴がやたら多い事。。
この時点でな〜んとなく読めてきた・・。
日本人の奥さんが居るゲストハウスにしろ、ようは旅先であるこの地で地元のロコボーイと恋に落ち、そのまま居着いてしまってる日本人女性旅行者が多いだけの話だと思う。
確かに、ココのインド人男性はハートがピュアで日本人男性と比べても性格が良いというのは話せばすぐに分かる。 顔だってこの手の顔が嫌いじゃなければ、日本人なんかより彫りも深いしカッコ良くも見えるだろう。
旅の道中、精神的にも肉体的にも荒みきったさなか夕陽が沈む真っ白い砂のビーチで、ピュアな地元の男性から優しい言葉の一つでも掛けられようものなら、、、
う〜ん、そのまま恋に落ちてしまいたくなる女心も分からんでも無いけど・・。
ある彼には付き合ってる子の写真まで見せてもらった。 一体どんな子と付き合ってるのかと思いきや、ホントにこの子が?というような見た目どこにでも居そうな普通の女の子だった、、ちなみに歳は20才だそうだ・・。
地元の彼らにしてみたら、日本人女性をつかまえるということは、ある種「ジャパニーズドリーム」を手にするという事でもあるのだろう。
「今度、付き合ってる彼女と一緒に日本へ行くんだ〜!」なんて眼を輝かせながら言ってる子もいた。
親しくなったインド人に聞いてみたら、一般的なインド人男性一日の平均収入は200ルピー前後らしい。 コンピューター関係の超一流企業に勤めてても、せいぜい一日1500〜2000ルピーだそうだ。(1ルピー=約2.5円)
これを考えると、いくらお金を持ってない日本人だろうが彼らからしてみると十分過ぎるほど金持ちなのだ。ましてやこんな田舎町の話だからことさらだろう。
ま〜これが全てじゃないにしろ、何故この町の住人達がうちら日本人に対しこうも友好的なのかが少しは判明した気がする。
さらに、町の男どもがうちら二人にというよりは、どうもゆりにばかり声をかけてきてるように思えたのが、実は気のせいだった訳じゃなかったという事も・・。