2007年06月26日
ヨガ三昧の日々
インド北西部、ガンジス川上流にある「リシュケーシュ」というヨガの聖地で、2週間に渡りヨガ三昧の日々を送ってきました〜。
ここ「リシュケーシュ」は、かの有名なバンド「ビートルズ」がヨガを習いに訪れた地として世界的に有名な場所でもある。
有名ついでに、だいぶ前に活躍してた「千葉麗子」というアイドルを皆さん覚えてますか???
アイドル引退後の彼女はゲーム業界で活躍した後、出産を機にヨガとインド哲学にハマリ、どうやら現在はヨガのインストラクターとして活動中らしい・・。
なんと、その彼女までもがここ「リシュケーシュ」のアシュラム(道場)で修行を積んだようなのだ。。。
個人的には、あの「チバレイ」がヨガしにわざわざこんなトコまで来たの、、??? という意外性とあまりの懐かしさから、個人的にこのネタは結構驚き、、、
うちらとしては「日頃の不摂生で弱った身体が、少しでも本来の調子を取り戻してくれるなら、、、」 という想いが旅立ち前からあり、ここでの2週間は数少ない旅の予定のうちの一つでした。。。
まず、数あるアシュラム(道場)の中でも何処で習うかは、3件ほど見学させてもらった内で一番良さそうなトコにお願いすることにした。
そのアシュラムはオフシーズンにも関わらず結構人気があり、常時15人くらいの欧米人が出入りしているようだったからだ。
今回、うちら2人の他にマナーリーで知り合った「タケ君」と韓国人の「ヘギョン」の計4人でこの町へ入ったんだけど、ヘギョンだけはフィーリングの違いか他のアシュラムへ通う事になった。
料金は2時間1レッスンで一人100ルピー(約300円)、とりあえず朝の2時間だけ受けてみて、足りなかったら夕方の回も受けようと思っていたんだけど、結局朝だけで充分だったよう。。。
内容はというと、準備運動から始まり基本的な型をこなした後、呼吸法と瞑想法、最後にマントラ(経)を唱えて一通り終了といった感じ。
型自体は日頃のストレッチのお陰か、うちら二人ともそんなに苦労する事なくある程度出来てしまったのだった。。。
ま〜ほとんどは初心者向けの型なんだろうけど、これだけ教わっとけば個人的に続けるには十分だろう、、、
呼吸法の効果としては、まるで脳ミソが若返ったように活性化するんだけど、これがかなりキモチイイ。。。
ずっと続けてれば、ボケる心配もまずなさそうだし、、、
瞑想はというと、精神が落ち着いて心に余裕が出てくる感じ、、、とでも言えばいいかな!?
でも、最後のマントラ(経)だけはハッキリ言ってど〜でもよかった・・。
ただ単にグル(指導者)の個人的な好みで教えたいだけなんじゃ、、、としか思えないぐらい、うちらにはど〜でもよかった・・。
これらの内容を2週間かけてアシュラムと宿で続けた結果、一応ひと通り習得することが出来たのでした。
でも、ちょっと参ってしまってたのがグルの英語・・。
「インド英語」という言葉が存在するくらい、インド人の英語というのはナマリがあるんだけど、このグルの英語は今まで会ったインド人の中でも群を抜いて聴きとりづらかったのだ、、、
インド人の英語は、何故か「R」を「ル」と発音しちゃう。
例えば「ナンバーワン」だったら「ナンバルワン」になってしまうし、「ワンモアー」だったら「ワンモル」になってしまうのだ・・。
これも慣れさえすれば何となく分かってくるんだけど、それでもたまに、フザけてるのかと思うくらい全く別の言葉になっちゃう時もある。。。
加えて、このグルは舌を巻きながらまるで歌ってるかのような妙なイントネーションで発音するもんだから、初めのうちは何を言ってるんだかもうサッパリだった???
結局ヨガそのものよりも、これらを解読する事のほうに苦労させられてしまった、、、
この間の食事としては、朝食はレッスンの後に雑穀フレークとバナナやマンゴーなどを混ぜたもののうえに、露店で買ったヨーグルトと天然のハチミツをたっぷりかけて食べていた。
昼食は自分で野菜を買ってきてサラダを作ったり、ナスやキャベツを浅漬けにしたものを軽く食べ、夜食はこれまた野菜中心の菜食メニューをその辺の食堂で食べていた。
というより、ここはさすがヒンドゥー教の聖地だけあって肉や魚、卵でさえ何処のレストランにも扱ってないのだ。
ましてや酒なんてものは犯罪に近いと思う・・。
こんな生活を送ってれば、「健康にならないワケが無い!!」というもの。
お陰で、「身体は軽いわ」「頭は冴えてるわ」「心に余裕はあるわ」の三拍子揃った”かなり良い状態”になる事が出来た。
けど、ここはヨガ以外ホントにな〜んにもする事が無い。。。
これは、心身共に「かなり良い状態」にも関わらず、それを生かす場がないということになる。
初めのうちは、その辺ぷらぷらしたりプジャー(祈りの儀式)を見たりしてたけど、これもすぐに飽きてくる。
終いにはあまりの暇さ加減から、読み終えた本を何度も読み返すという暴挙に走ってしまっていた。。。
タケ君やヘギョンが居てくれたからまだ助かったものの、みなぎるエネルギーを生かす場が無いってのも困りものだという事がよくわかりました・・。
それでも、この「リシュケーシュ」でのヨガのお陰で、心身共に「かなり良い状態」になれた事には違いないんだけど。。。
ま〜実際はヨガの聖地といわれてるわりには、普通のインド人観光客がやたら多く、ジープタクシーの騒音と土産物やの喧噪が印象に残った町でした、、、
それと、ここ「リシュケーシュ」はヒマラヤから流れる聖なる川「ガンガー」の上流にあたり、寺院や修行僧の数も多く、ヒンドゥー教徒にとっては非常に重要な聖地。
のハズなんだけど、、、、
どうも見てると、この聖なるガンガーで「ラフティング」したり、河原で「キャンプ」したりするアクティビティーがインド人の間で流行ってるようなのだ・・。
さらに、平気な顔してこのガンガーにペットボトルを捨てちゃってるインド人の姿まで見かけた・・。
「ガンジス川っていったら、あんたらにとって聖なる川なんじゃないんですか〜〜〜???」
その一方で、川沿いではプジャー(祈りの儀式)が毎日欠かさずに行われてるし、河原ではサドゥー(修行僧)が日々瞑想に明け暮れていたりする。
これらは、あくまで「日本人的」感覚しか持ち合わせていない自分にとって、ある意味ショッキングな光景に映った・・。
この”ごった煮”具合は、インド人特有の「適当さ」と解釈するべきなのか、、、???
はたまた、ヒンドゥー教の「懐の深さ」と解釈するべきなのか何なのか、、、???
こうやって理解に苦しむ度に、ますます謎が深まっていく「インド人」と「ヒンドゥー教」なのでした。。。