2008年02月04日
してやられたり・・・
タンザニアの首都ダルエスサラームから、マラウィとの国境にある「キエラ」という町に向かうため、まだ暗い中朝5時にホテルをチェックアウトした。
ホテルの入り口を出ると、こんな早朝にもかかわらずバス会社のスタッフがうちらを迎えに来ていた。
そのスタッフからは、昨日チケットを買う際に、、、
「その時間まだこの付近は危ないから俺が迎えに行ってやるから!!」
、、、と言われていたのだ。
しかし、時間が時間だし、てっきり体の良いセールストークかと思っていた。
バスの代金は既に昨日のうちに全額払い終えている。
「この会社、うちらにこんな事して何かメリットあるんだろうか?」 と、
やや引っ掛かってはいたものの、とりあえずそのスタッフが用意したくれてたタクシーでバスターミナルに向かった。
ターミナルに到着するや否や、そのスタッフは「昨日買ったチケットを貸してくれ」と言って、うちらをタクシーに待たせまま目的のバスを探しに行ってくれた。
そのお陰でバスもスムーズに見つかり、そのうえ丁寧にもバスの車内まで乗り込んで席まで案内してくれるというフォローぶりだった。
最後に、タクシー代の釣りをまだ返してもらってなかったから要求すると、
「そこでくずしてくるからココで待ってろ、問題ない俺を信じろ!!」と言う。
面と向かってそこまで言い切ったからには、、、
と、また物好きにもこのスタッフを少し信じてみようと思い、言われた通りバスの中で待ってみることに。。。
だが、待てども待てどもそのスタッフは一向に戻ってこなかった・・。
やがて出発の時間を迎え、バスは静かに動き出した、、、
(ハァ〜、信じた俺がバカだった。。。。。)
さらにしばらくしてから、ゆりがチケットに書いてある値段が昨日とは違う事に気がついた。
うちらは昨日一人37500Tshを払い、チケットにも確かにその金額が書いてあったが、今持ってるチケットに書いてあるのは25000Tshとなっていた。。。
その差額12500Tsh。これは二人で2500円相当にあたる額だ。
ここの物価を考えたら2500円っていったら結構でかい・・。
その段階で真意がようやく明らかになったのだが、わざわざスタッフがターミナルまで一緒について来たのは、昨日発行したニセチケットと今日新たに買った本物のチケットをすり替える為だったのだ・・。
しかし、スタッフのアフリカン一人でコレを思いついたとは到底思えない。
「!!!。。。この巧妙な手口はきっとあのインド人ボスが仕込んだに違いない・・」
実は、そのオフィスのボスって奴はインド人で、昨日会った瞬間からうさん臭いオーラをプぷんぷん発していたのだ、、、
それにしても、今回の手口は本場でもなかなかお目に掛かれないぐらい、やり口といいタイミングといい全てが絶妙だった。
ただ一つだけ、、、
「支払いが済んだ客、しかも二度と会うことのないだろう外国人客を、こんな時間にわざわざターミナルまでエスコートするメリットなんて無いハズ、、」という事だけが唯一不自然だった。
こっちはあくまで善意でやってくれてると思いたかったが、後から考えたらそれは『インドじゃまんまと騙されるポイントになっている』という事を思い出した。
しかも、これがインドだったら絶対怪しむと思うのだが、ここはタンザニア!!
ついてきたのもチケットを買ったトコのスッタフだったわけだし、、、
(今になっては本当のスタッフだったか知る由も無いが。。。)
くぅ〜、、、まさかこんなトコに来てまでインド人にしてやられるとは・・・
いっそのこと、チケットの金額が違うコトなんか気づかない方が幸せだったかもしれない、、、
(あ~~~~ムカツク。。。。。)
※ちなみにタンザニアにはインド人が非常に多く、当初出稼ぎにやってきたインド人は、今ではタンザニアの経済を牛耳るほどの存在だそうです。皆さんも商売熱心なインド人には十分お気をつけを・・。