2008年02月14日

アフリカじゃないアフリカ

 アフリカ大陸最南端に位置する国、うちらにとってアフリカの旅のゴールでもある「南アフリカ」へ、ようやくたどり着いた。

 アフリカ特有の赤茶けた大地にとってかわり、ボツワナ辺りから急に整備の行き届いたアスファルトの道路や高いビルが見られるようになってきた。

 南アフリカに入るとそれがさらに顕著に現れ、欧米並に整えられた町並みと、そこの住む住人だろう白人の姿までチラホラ見かけるようになったほどだ。

 プレトリアは南アフリカの首都に当たる街で、うちらはまずこの街に荷を降ろすことにした。

南アフリカ プレトリア南アフリカ プレトリア

 

 

 

 

 

 

 以前はココから約50Kmほど離れた場所にあるヨハネスブルクが首都だったのだが、世界一と言われるほどの治安の悪化が原因で、大手企業や各国国際機関が撤退してしまった為に、このプレトリアが首都になったという話だ。

 プレトリアも決して安全とは言い切れないが、郊外に少し行った白人が多く住むエリアでなら、比較的安心して夜でも歩くことは可能だった。

 プレトリアの次は、バスでケープタウンへと移動した。 うちらが乗ったバスは、途中ヨハネスブルクを経由した為、窓越しに少しだけその様子を見ることができた。

南アフリカ ヨハネスブルグ南アフリカ ヨハネスブルグ

 

 

 

 

 

 

 そこには、以前首都だっただけあって立派なビルが建ち並んではいるものの、中にはしばらくまともに管理もされず廃墟と化したようなものも目立つ。

 行き交う人もほぼ黒人の姿しかなく、みんな一様にどこか暗い表情を漂わせており、とてもじゃないけどバックパックなんて背負って歩ける様子ではないのは一目瞭然だった、、、

 ヨハネスとは対称的に、ケープタウンの雰囲気は驚くほど明るく開放的。街並みは先進国となんら変わらないほど綺麗に整っており、かつ洒落ているのだ。

南アフリカ ケープタウン南アフリカ ケープタウン

 

 

 

 

 

 

 店頭に並ぶ輸入物の品揃えもアフリカ一なんじゃないかと思うほどで、公用語も英語のうえに白人の数も今までじゃ考えられないぐらい多い・・。

 しかし、久しぶりに見る白人の姿に“ホッと”しつつも、同時に「ここは本当にアフリカなのか?」という根本的な疑問まで沸いてきた。

 白人の多さや町並みの端正さもさることながら、この国は「アパルトヘイト」という、国家ぐるみの人種差別が公然と行われてきたという歴史的背景がある。

 今ではその非人道的な政策も過去のモノと言われているが、町を見渡してみれば、ゴミ掃除などの仕事に従事してるのは決まって黒人だし、ホームレスやストリートチルドレンなどにしても、やっぱり黒人が圧倒的に多い。。。

南アフリカ  少し郊外へ行くと汚いバラックが密集した黒人居住区があるのだが、そのエリアの粗末さたるや白人が住んでるエリアと比べると、とても同じ国とは思えないほど雲泥の差がある。

 街中では、確かに白人と黒人が仲良く歩いてる姿も多く目にした、しかし、その一本裏通りでは明るいうちから虚ろな目でシンナー吸ってたむろしてる黒人だけの子供達も存在する。

 結果的にそのお陰で今の経済発展がある、、、という言い分も確かに一理あるんだろうけど、だからといってアフリカにいながらにして黒人を含めた“アフリカらしさ”の一切を排他しようとしてしまったやり方というのは、如何なものだったのだろうか、、、

 世界一とまで言われるほどに悪化してしまったヨハネスブルグの治安の悪さが、その反動によって生じた負のエネルギーの強さを物語っていることは容易に想像出来そうだ。

 逆にそういった歴史背景を土台に、新たなカルチャーが生まれている兆候も感じることも出来たには出来たけど、、、、

 それでも、、、「ここはアフリカであってアフリカじゃない・・」 という違和感は、結局最後の最後まで拭い切ることは出来なかった、、、

 しかし、アフリカの白人支配の現状を考えるうえでは、ここは最も“リアルなアフリカ社会”の姿なのかもしれないですが・・・。

 



sekaihokkori at 21:40│Comments(0)TrackBack(0)clip!南アフリカ 

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