2008年04月08日

世界最南端の町

 ブエノスアイレスを満喫した後は“世界最南端の町”とされている町「ウシュアイヤ」を目指した。

 けれどタイミング悪く、うちらがブエノスを出るほんの数日前からオフシーズンに突入してしまい、航空会社のオフィスでは「直行便は先週で全て終わった」と言われてしまった。

アルゼンチン リオ・ガジェゴス   仕方ないので手前の町まで飛行機で飛び、そこからバスやら船やらを乗り継いで途中チリとの国境を2度も出入りする、という何とも面倒な方法をとって、2日がかりで何とかウシュアイヤに辿り着くことが出来た。

(写真左)夜明け前のリオ・ガジェゴスの空港にて。。。

 

 

 

アルゼンチン ウシュアイヤ


 ここウシュアイヤは“世界で最も南極から近い町”の為に、シーズン中には多くの「南極大陸クルーズ船ツアー」が出ることでも有名だ。

 「一生に一度は南極を・・」という想いを胸に、毎年世界各地から数多くの旅行者がこの町を訪れるようだ。

 この小さな町は四方を海と山に挟まれていて、この時期南極から吹き付ける風は肌に突き刺さるように冷たい。

 着いた時は山の頂にだけ積もっていた雪は、数日の間にいつの間にか中腹までを真っ白く覆うほどになっていた。

 と同時に、最盛期を間近に控えた紅葉が見事なグラデーションで僕らの目を楽しませてくれた。

 それと、ここウシュアイヤには「上野山荘」という、日本人のあやこさんというおばあちゃんが一人で切り盛りをしている名物宿がある。

 その宿は山小屋風の素朴な作りだが、室内は24時間しっかり暖房が効いてて暖かいうえに、こんな辺鄙な場所にもかかわらず何とTVではNHKが観れる。

アルゼンチン ウシュアイヤアルゼンチン ウシュアイヤ


 さらに極め付けには「五右衛門風呂」なんていう有り難いアイテムまであって、厳しい寒さのなか熱い湯船に浸って体の芯までポカポカに温まることが出来る、というまさに沈没必至の宿だった。

 ※「沈没」とは、旅人用語で諸々の理由により長期間同じ所に居座ってしまうということデス・・。

 さらに、この宿は今年の正月に「こんな所に日本人!!」という、世界各地の辺境の地で生活を営む日本人を紹介する、という企画の特番でもTV放映された宿でもあった。

 うちらも、あやこおばあちゃんからその番組を録画したテープを興味津々で見せてもらった。

 そこには、タレントの「堀越のり」がレポーターとして上野山荘に取材にやって来て、ご飯を食べて「五右衛門風呂」にも入ったうえに、一晩実際に泊まっていったという模様が映し出されていた。

 そして本当かどうかは分からないけど、見せてもらった「宿泊者名簿」には、本人のものと思しき筆跡で、名前と住所までが記してあった、、、(東京都目黒区××××)

 さらに面白い後日談として、堀越のりが入った「残り湯」をめぐって、宿泊者同士争ったというエピソードまで残っているのだ。。。(笑)

 自分は別に「堀越のり」のファンなワケじゃなかったけど、仮にもタレントである彼女が”確かにココに来ていた”という痕跡に、思わずテンションが↑ってしまったミーハーな自分なのだった、、、(苦笑)

 さらに、ココの飼い犬の「トゥルーチャ」が、堀越のりにも負けず劣らずめちゃくちゃカワイイ。。。(写真下)

アルゼンチン ウシュアイヤ


 テーブルで人がご飯を食べてると、トゥルーチャがその下で太ももにアゴをひょこんと乗せてきて、吠えるでもなく騒ぐわけでもなく、物欲しそうな上目使いでジーっとこちらの顔を見つめてくるのだ、そう、ただジーっと、、、、、

 このたまらなくカワイイ仕草に完全にヤラれてしまったうちらは、滞在中何度か散歩にも連れてってあげた。

 でもそんな可愛い姿なのも束の間、散歩の時だけはそれはもう大変だった・・・。

 嬉しさのあまりリードをグイグイ引っ張るわ、興奮して飛びついてくるわ噛みついてくるわ、おとなしくしてる馬にもここぞとばかりに吠えまくるし、、、、

 まるで人(犬)が変わってしまったようになるので、普段はお利口なトゥルーチャだったけど、唯一散歩だけは骨の折れる仕事だった。。。。

アルゼンチン ウシュアイヤ


 宿の皆とレンタカーを借りて「旗の木」という珍しい木が生えるスポットへも遊びに行った。(写真下)

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 始終吹き付ける強風の為に斜めに育ってしまったその奇怪な形から、それはかっこうの写真撮影スポットになっていて、想像力を膨らました自由な(変な?)撮影を、思う存分みんなと楽しんだ♪

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 何とこの日の夕食は”カニ”!!!

 ウシュアイアはカニが採れる事でも有名らしく、町中ではカニの看板を掲げたレストランも数件見かけた程。

 “間に合ったら”ということで、あやこおばあちゃんに新鮮な採れたてを頼んでおいたのだが、運よくうちらの滞在中に間に合ったようだ♪

 シンプルに大釜で塩ゆでしただけのものをハサミでぶった切って、そこにキューっとレモンを絞ってむしゃぶりつく。。。。。

 

 

 ”う〜〜ん、こりゃ〜ウマイッ!!!”

 

 

 豪快に身を楽しんだ後は残った殻と身を使って、料理上手の「ムラさん」がパスタを作ってくれた。

アルゼンチン ウシュアイヤ


 カニの風味がしっかり効いたクリームパスタは、これまた絶品中の絶品だった☆☆☆

 他にも「旅先でお世話になった人達に感謝の意を伝えたい」という理由から、常にお茶道具を持ち歩いてる、というかなりレアな人も。。。。。

アルゼンチン ウシュアイヤアルゼンチン ウシュアイヤ

 



 ちなみに、旅中常に持ち歩いてるというこのお茶碗(写真上右)、、、、

 

 

 なんでも有名な陶芸家のモノらしく、、、、、

 

 

 なんと、、、、、、

 

 

 100万円以上するらしいです。。。。。

 

 

 一瞬言葉を失ってしまった一同・・・・・。

 

 

 「手が滑って落としちゃったらどーしよー・・・」とヒヤヒヤしながら戴いたお茶の味は、、、、



 

アルゼンチン ウシュアイヤ

 

 

 

 う〜〜〜ん、ニガイ。。。。。。

 

 

 

 その苦みの効いた「結構なお味」と共に、京都の人らしいたおやかな身のこなしをとくと拝見させてもらった、、、

 この世界最南端の町「ウシュアイア」では、こんな感じでバラエティー豊かなメンバーと可愛いトゥルーチャに囲まれ、雄大なパタゴニアの自然の中で心温まる「上野山荘ライフ」を大いにエンジョイさせてもらったのだった♪♪♪


アルゼンチン ウシュアイヤ



sekaihokkori at 18:25│Comments(0)TrackBack(0)clip!アルゼンチン 

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