2011年05月09日

石巻に行ってきました

ゴールデンウィークを利用して5月3日〜5日までの間、石巻へボランティアに行ってきました。

TVやラジオの流す前情報ではGW期間中は全国からボランティアが殺到し、ボランティアラッシュの為に被災地は大混乱するだろうというようなことが予想されてましたが、その甲斐あって?実際は普段の週末よりも人が集まらなかったという皮肉な結果が起きてしまってました。


それに対し、現地の状況は2か月近くたった今でも悲惨の一言です。


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ある程度想像はしてましたが実際に現地の様子を目の当たりにしてみると、被害の爪痕の深さに改めて衝撃を受けました。

重機が入れる場所は比較的がれきの撤去も済んでますが、重機の入っていけない細い通りに面した家屋などはほとんど撤去作業が進んでおらず、震災以来いまだに手つかずと思われる場所もまだまだ残っているという状況です。


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これでも震災直後を知ってる人から言わせるとだいぶ良くなったみたいです。

しかし、2か月経ったことによって、さらにこの状況に追いうちをかけてきてるのが強烈な “臭い” です。

津波によって運ばれた大量のヘドロに混じり、海沿いにあった製紙工場から流れた大量の紙、さらに肥料工場から流れてきたこれまた大量の農業用肥料。これらに下水や油や生ものや薬品やら色々なものが混ざりに混ざって2カ月間かけて発酵した臭いです。


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所々で卵が腐ったような硫黄の臭いもしてきます。そこで懸命に頑張ってる住民の人を思うとあまり悪くも言えないんですけど、とにかく今まで嗅いだ事ないくらい鼻につく強烈な臭いです・・・場所によってはハエも大量発生してます。

今でさえこんな状況なのに、このままの状態で梅雨や夏を迎えてしまったらと思うと本当にゾッとします。それに臭いだけでなく何らかの病原菌まで発生してしまったら人が住むことすらできなくなってしまう可能性だって十分あります。

なので、そうなる前に出来るだけ元となる泥を除去する必要があったにも関わらず、本来集まるべきタイミングに十分な人手が集まらなかったというのが今回のゴールデンウィークのようです。


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↑ボランティアセンターの拠点になっている石巻専修大学のグラウンド


混乱を避ける為にはある程度のコントロールも必要なんだろうし、どんなに人が集まったところで数日でどうにかなる状況ではないので継続のほうが大事なのは十分わかってるつもりだけど、それにしてもちょっとガッカリでした。。。


正直、このゴールデンウィークは全国からどれだけ大勢の人が被災地にかけつけるのか楽しみにしてました。
 

この状況で「楽しみ」なんて表現は不適切なのかもしれないけど、被災地の人達がその光景を見ることによってどれだけ勇気づけられるかを考えただけで、楽しみにせずにはいられなかったんです。


海外の人達にも、「日本人は仲間が困ったときはこれだけ大勢の人が駆けつけちゃうんだぞー!!」ってトコ見てもらいたかったし・・・。


自分はボランティアは今回が初めてだし専門的なことはよく分からないけど、あえて自己中といわれるのを恐れず言わせてもらうと、、、、


もし自分が被災者だったとしたら、、、、


ちょっとぐらい渋滞になったって、、、、


ちょっとぐらいパニックになったって、、、、


少しでも力になりたいという気持ちを持った人が大勢かけつけてくれるほうが絶対嬉しい!!


長い目で考えれば何もいま現地に駆けつけることだけがボランティアじゃないというのはよくわかります。


でも、実際に行動を起こすという行為はどんな思いにも勝ると思うし、自分の意志で被災地へ向かい、自分の目で現地の状況を見ることによって、より積極的に被災地を支援し続けていこうという意識が強くなるのは確かです。


ACさんも「思いは見えないけど思いやりは見える」って言ってるじゃないですか?


逆に迷惑になるだとか、逆に混乱を招くだとか、やれ二次災害の可能性があるとか、、、、


逆に、逆に、逆に・・・・・・・


今回の様子を見る限り、アクションを起こす前からそんな懸念ばかりが先行しすぎて、行動の動機となる想いそのものまで不完全燃焼しちゃってる気がしてしょうがないです。


出来るだけ人に迷惑をかけたくないっていう気持ちはとても大事だと思います。でもだからといって迷惑かけることを恐れ過ぎて、行動そのものを抑え込んでしまっては元もこもなくないですか?


これはもちろん、最優先させるべきは被災地や被災した人達というのが前提での話ですが、、、


これから日が経つにつれマスコミで取り上げられる機会はどんどん減るでしょうし、震災直後に比べればどうしてもみんなのモチベーションは下がってくると思います。


でもそれは単に、僕らの興味やマスコミの関心が徐々に下がってくるというだけであって、必ずしも被災地の復興状況と比例するわけでもないと思います。


とまぁ、こんな偉そうこと言ってる自分も、正直今回行くかどうか相当迷いました・・・。



別にいま現地まで行かなくても他でやれることはたくさんあるんだし、、、



余震の危険性もあるし、被爆の可能性はもちろん原発の状況もまだまだ油断できないし、、、



嫁も子供も居て一家の主としてこれから家庭を守ってかなきゃならないという立場の自分が、わざわざ危険に身をさらすようなことをするのは逆に無責任とまで言われ・・・



そのうえ、ボランティア供給過剰という情報が流れ、「GWは被災地に行かないキャンペーン」なんてことまでしてる団体も出てくるなか、、、



我ながらここまで反対されてよく行ったな、、、という感じですが、ボランティアについては本当に人それぞれ色々な捉え方があり、自分でも考えれば考えるほど何故そうまでして行かなければならないのかの理屈がつかなくなってきてしまってました。


で、最後の最後は説得することもやめ、「申し訳ないけど行かせてくれ」 の平謝りです。。。(苦笑)


ただ、被災地に実際に集まってた人達は、価値観も職業も年齢も性別も人それぞれでしたが、共通していえるのは、形は違えど「困ってる人を助けたい」「少しでも困ってる人の力になりたい」という想いを、実際に行動に移した人達が集まってるということです。


まだまだ問題は山積みでしょうが、その想いとそれを実行に移す力さえあれば、必ずや日本の未来は明るく開けると信じてます。


周囲の人の心配を考えると、僕自身再び現地に行くことは難しいかもしれないんですけど、とにかく今後も「考えるよりも発言<発言よりも行動 」の持つ力の大きさを信じつつ、自分なりの形で活動を続けていきたいと思ってます。



最後に、、、、


泥だしやがれきの撤去は想像以上にハードです。。。。。


水を吸ったヘドロは見た目以上に重いうえ強烈な臭いも発してますので、普段から身体を動かしてる人や肉体労働を経験したことある人じゃないとかなりキツイ作業に感じると思います。


しかし、これが「がれきを綺麗にするのと同時に皆の心の中まで掃除出来てる」と思ってやってみると、意外や意外、キツイけど気持ちの良い作業に一転しますので、予定のある方はどうぞご参考に。。。



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↑5/3にとつじょ現れた筋状の虹、こんな空は今までみたことなかったので「わ〜綺麗だなぁ〜」とかって思って観てたら実はこの雲、マグニチュード7.0の余震が起きたときもその直前に出てたそうで、ひょっとしたらひょっとするからと避難場所のアナウンスまでされ、現場には一瞬緊張が走りました。



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↑石巻湾を一望できる日和山公園。写真じゃ分かりづらいですが、沿岸部が見渡す限り凄い規模で破壊されているのがここの眺めから分かります。





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↑日和山公園に掲げられていた「石巻市民憲章」



sekaihokkori at 12:59│Comments(0)TrackBack(0)clip!震災・原発関連 

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