インド

2007年07月18日

インドの旅を終えて

 陸路で、インドのバラナシからネパールのポカラに入るのと同時に、4カ月にも渡ったうちらのインドの旅はようやく終わった。

 途中、PDAが故障するというトラブルもあって、あまり細いトコまでは伝えきれなかったけど、噂以上に「濃く」「刺激的」な国だったという事には間違いナイです。。。

 初めは何をするにも悪戦苦闘しっぱなしだった旅路も、トイレットペーパーを手放し、砂ぼこり舞う生活の喧噪に揉まれるにつれ、いつの間にか「インドの空気に溶け込む為の術」のようなものが身についていた。

 それにしてもインドの人々は誰かれかまわず、とにかく゛元気でパワフル゛だった印象が強い。。。

 インドの一日は夜明けと共に始まるぐらい早い、にもかかわらず夜は遅く、睡眠はおろか飯だってろくすっぽ食ってないように見えて、それでいてみんな疲れ知らずなのだ。

 これはインドの老人達を見てみれば、よりハッキリと分かる。

 町中では80〜90歳近くに見えるジィさんバァさんが、背筋をピンッとさせ、若者に負けず劣らずバリバリ働き回ってる姿を多く目にした。

 てっきり、「老人=背中が曲がってる」もしくは「老人=動きが遅い」もんだと思い込んでいたけど、インドの老人を見てからは、そのイメージも完全に覆った。

 これは思うに、頭の上で荷物を運ぶ習慣が正しい姿勢を保つ秘訣になってるのと、インドの食べ物や生活のリズムが「より自然に近い」からこそ成せる業なんじゃないかと思う。

 加えて「ヨガ」や「アーユルヴェーダ」のような、遥か古代から研究されてきたナチュラルな健康法が、一般の生活にまで浸透してるのも理由の一つだと思う。さらに「口に入れる物」や「身体に触れる物」などにも気を使ってるように見えた。

 市販されている加工品のパッケージをよく見てみると「自然原料のみで合成添加物などのケミカルは一切使っていません」というような表記はわりと当たり前だし、日本の国旗の色違いのような「ベジタリアンマーク」なるものも至る商品に入っている事に気づく。

 これは、ベジタリアンの多いインドならではのモノだと思うんだけど、その商品に「動物性」の原材料が使われているか否かを識別するためにつけられたマークらしい。

 注意して見てみると、ポテトチップス等のスナック菓子からインスタント食品、他にはシャンプーやハンドクリームとか歯磨き粉なんて物にまで、キッチリこのマークは入っていた、、、

 揚げ句にはマクドナルドのメニューの中にまで見つけられたほど、インドの生活では「当たり前のモノ」として定着している様子だった・・。

 ちなみにうちらも、インドにいる間ほとんど肉を食べなかったので、その間だけは「短期ベジタリアン」と化していた。

 理由は、以前行った事のあるスリランカで「カレーに入っていた鳥肉が原因で食中毒になった」事がトラウマになってたので、同じような衛生状態のインドでは絶対肉を食うのを止めようと思っていたのと、あわせて、菜食がもたらす身体と精神への影響なんてモノにも少々興味があったので、これを機にトライしてみようと思っていた。

 結果としては、それなりに効果があったんじゃないかと思う。。。

 まず、肉を食べない事によって食材の保存状態が悪いインドのような国でも大きな食あたりは防げたし、日々の便通もすこぶる好調だった、、、

 メンタル面では、情緒が安定して感情の起伏が穏やかになったおかげか、二人とも怒る回数が減った気がする☆(※”怒らない”これはインドを旅するうえでとても重要!!)

 ま〜どっちにしても食費が大幅におさえられたので、貧乏旅行者のうちらにとってはそれだけでも有難い。。。

 たった4カ月とはいえ、これはなかなか貴重な体験だったと思う。 化学調味料とダシ文化が根付いている日本でこれを本格的にやろうと思ったら、「味の素」や「粉末だし」なんてものにまで気を使わないとならないから、難しいうえに逆にお金が掛かってしまうと思うので、、、

 うってかわって、酒に関してはお国柄「良し」としてないだけあって品質の基準はかなり低いと聞いた。一度、酒屋で一番安いラム酒のボトルを買った事があったんだけど、飲んだ翌日ソッコウで腹を壊した×××

 ビールも物によっては腹の調子が悪くなる、、、

 噂によると、非合法にヤミで作ってる酒もあるという話だから、インドではうかつに安い酒を飲まない方が身の為なのかもしれない、、、

 その代わりといってはオカシイが、この国では「大麻」の使用が「サドゥー」といわれるヒンドゥー教の修行僧を中心にほぼ合法的に認められている。

 どうやら、ヒンディー的モノサシからすると、、、

 「酒の酔いは邪だが大麻の陶酔は神聖」らしい、、、!?

 それと、インドというと必ずイメージしてしまう「乞食」も本当に多かった。ただ「乞食」といっても、インドではどこからどこまでを乞食といっていいのかイマイチよく分からない。。。

 家が無いからその辺の道端で寝てる人なんてのはザラだし、ビニールシートやバナナの葉なんかで作った雨風を凌ぐのがやっと、といった原始的な空間をより所にしてる人達も少なくない。

 加えて、出家したサドゥー達も基本的には「住まいを持たずに各地を遊行する」というスタイルなので、単純に家を持たないという点だけで乞食を定義してしまうと「インドは乞食だらけ」という事になってしまう。。。

 依然、深刻な貧困や差別にあえいでいる人達も、いるにはいるんだろうけど、全体を通して受けた印象としては「思ったよりかは悲惨じゃないかな、、、」というのが正直な感想。。。

 勝手な解釈かもしれないけど、この国では「乞食」という立場が、れっきとした身分の一つとして成り立っているようにも映った。

 これは、宗教的観念から施しを与える側の人も多く、その行為の見返りとして善行が積めるという「ギブ&テイクの関係」が一般的だからなのかもしれない・・。

 そして、乞食が多いのと比例するかのようにインドの町はドコも「汚い」。。。

 ゴミは基本的にポイ捨てが当り前だし、道端には牛や犬や人間の排泄物から、一見しただけじゃナンだか良く分からないモノまで、、、

 もうナンでもカンでもメチャクチャに散らかっている。。。

 いい加減「どうしてそんなにゴミをポイポイ捨てるんだ!!」と叱りたくなるぐらいなんだけど、でも、聞くところによるとこれは「ゴミを捨てなくなってしまったら、ゴミを拾ってる人達が困るでしょ!?」という事らしかったのだ、、、

 これは、ややもするとインド人得意の”ヘリクツ”に聞こえなくも無いんだけど、言われてみれば確かにそれも一理あるのかも。。。

 これには「なるほど〜!!」と、案外あっさりと納得させられてしまった、、、

 食事にしても、イメージからいくと「残す」なんてことはもったいなくて絶対しないのかと思いきや、意外にも現地の人は残す率が高い。。。

 これも同じように、残したからといって即ゴミ箱行きになるわけじゃなく、それを処理する人間なり動物なりが後にいるからこそなんだな〜と頷ける、、、


 自分は何を基準に「貧しい」と感じるのか???


 自分は何を根拠に「汚ない」と感じるのか???


 インドにいると、フトこんな事まで分からなくなってくる。。。

 いくらインドが近年めざましい経済発展を遂げてると言われようと、うちらが見た「一般庶民」の生活は、先進諸国のそれと比べたら全然「裕福」なわけでも「清潔」なわけでもなかった。

 しかしそこには紛れもなく、人間本来の「ありのままの生活」があり「ありのままの姿」があった。

 さらに、この国は日本を含めた先進諸国のように「臭いものに蓋をする」ような行為も無理にはしない。

 「全てはありのままに人目にさらされ、ありのままに自然に還される」

 その過程には、決してキレイとは言い難いような状態もあれば、目を伏せてしまいたくなるような痛々しい光景も在る・・。

 けれど、それこそが「人間本来の姿」であって、より「自然に近い生活」という事なのかもしれない・・。

 それと、最近になってようやくテレビやパソコンなどの文明が一般の生活にまで入ってきたようだけど、基本的にはココの人達のライフスタイルは何十年、ヘタすると何百年も変わってないような気がする。

 インドの人々の多くは、今も人間が健康に生活出来る最低限のラインを保っている。言いかえれば、必要以上に「無駄なモノ」があまり無い、、、

 それに対し、日本を含めた先進諸国が節操無く追求した結果手にした「快適さ」や「便利さ」が、本当に必要なモノだったのかどうか疑問を感じる・・。

 なぜ、「快適」で「便利」な生活を送ってるハズの人々が、こんなにも日々の活力を失いかけ、生きる事に疲れ果ててしまってるんだろう・・???

 そんな「快適さ」や「便利さ」とは、遠く掛け離れた生活を営んでる人々が持ち合わせていた「生命力」が、多少なりともその鍵を握っているような気がした・・。

 土地・食生活・宗教・その他諸々、いろんな要因あってこそのフルパワーっぷりなんだろうけど、個人的には今後もインド人が持ってるエネルギーには眼を見張るばかりだ、、、

 振り返れば、インドにはこの他にも語り尽くせないほどの姿、特に「人間の姿」があったわけだけど、同時にキツイ事も山ほどあったわけで、ムカつく事なんてのは数知れど、もう腐って捨てるほどあった。。。

 インドを訪れた人は誰しもが、こんな感じで「良い」も「悪い」も全部ひっくるめた「どっちも」を経験をしてきたんじゃないかと思う。

 だけどこの国には、それら全てを包み込み消化しきってしまうだけの包容力と「味わい深さ」が備わっているのも事実。

 この味わい深さは、とてもじゃないけど一言で表しきれるもんじゃない、、、

 そして、うちらはまたしょ〜懲りもなく、、、

 「とびっきり勝手だしムカつく程テキト〜なんだけど、不思議とオモシロイ!!!」

 という、インド人特有の魅惑的味覚の虜になりかけているのも否めない・・。

 これからよりいっそう激しい時代の波が押し寄せようとも、うちらの為にもどうかその「みなぎる生命力」と「憎めないテキト〜さ」までは失わないでいてもらいたい。。。

 

インド人4人後姿


 ナマステ〜インド、、、

 ナマステ〜インド人、、、、、

 OM、SHANTI〜SHANTI〜SHANTI〜、、、、、、



sekaihokkori at 18:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年07月16日

バラナシという街

 長かったうちらのインドの旅も、この「バラナシ」を最後にようやく幕を閉じる。

 この「バラナシ」という街を一言で表現するなら。

 「濃縮インド汁還元120%バングガンガーラッシー」 とでも言えば良いかな、、、!?

 って、こんなんじゃサッパリ意味分かんないと思うけど、、、、

 とにかく「インドの主成分」が一カ所にギュッと濃縮されたような街だという事を伝えたいです。。。

 特徴をあげだしたらキリがないくらいこの街はネタに欠かないんだけど、まず真っ先に思い浮かぶのはガンジス川沿いに無数に点在するガート(沐浴場)と火葬場かな。

 メディアに登場する「インド」といえば、必ずといって良いほどこのガート周辺の絵が使われるぐらい、もはや「インドの顔」的存在の様子。


 人々は、日の出と共に何処からともなく集まってきては沐浴にいそしみ、そのわずか数百メートル隣りでは、死体を焼いたときに出る黒煙が、昼夜問わずひっきりなしに立ちのぼっている。

 ここバラナシには、人生の最期をこの地で遂げたいと願う人々と、死後に火葬される為に運び込まれてくる死体が、インド中から後を断たないそうだ。

 インドのヒンドゥー教徒にとってガンジス川は全ての源とされており、死後バラナシの火葬場で焼かれガンガーに流されるということは、これまでのカルマ(業)を清められると信じられていて、これは彼らにとって究極の至福を意味する。

 けど、「火葬場」って言っても実際たいした設備があるわけじゃなく、吹きっさらしのコンクリートの上に1〜1.5mぐらいの高さで薪を積み、その上に布でくるんだ死体を乗せて火を付けるという簡素なもの。

 焼く時も日本のように骨になるまで丁寧にやるわけじゃなくて、各々の経済状況によって薪を買える量が違うため、人によっては半焼けのままで川に流されてしまう。 子供とサドゥー(修行者)の死体に限っては「ケガれてない」という理由から焼かずに石を重しにして川底に沈めるのだそうだ。

 おかげで、火葬場より下流を散歩しようものなら嫌でも岸に引っ掛かった死体が視界に入ってくる、、、

 うちらは、たまたまカラスと犬がそれを夢中にむさぼり食っている姿まで拝見してしまっタ・・。

 それでも思った以上にガートの雰囲気は明るく、当初自分らがイメージしてたような、陰湿な雰囲気は全くといって良いほど感じなかった。

 ガートの回りでは、キャッキャとはしゃぎながら川に飛び込んでる子供たちや、クリケットに熱中なっている少年達が無邪気に遊び回っている。

 そのすぐ隣には、風呂代わりで来たついでに洗濯を済ましてる家族が居たり、その後ろではヤギやら犬やらがのびのびと戯れてたりする。

 それはあたかも「休日の昼下がりに近所の河原にでも遊びに来ちゃった??」かのような、のどか〜な景色がそこにはある。

 ただ一つ、目の前に「死体が流れてる」という事を除けばだけど、、、

 自分も、このガンジス川に自らをさらしてこそ初めて「バラナシを知る」ことになるというもんだ!!と意気込んではいたけど、、、

 やっぱり「ヒザまで」でやめときました。。。。

 これからもまだまだ旅は続くんだし、それより何より俺の身体はもう自分一人だけのものじゃないんだ・・。

 なんていうちょっと気恥ずかしい理由を言い訳に、直前で踏みとどまってしまった、、、

 バラナシのガンジス川は、妙に生暖かくてかつヌルっとした触感があり、正直かなりキモチ悪かったです。。。

 リシュケーシュのガンジス川は冷た過ぎで手足がかじかむ程だったから、同じガンジス川でもかなりの温度差だった。

 ついでに、うちらが発ったちょうど1週間後ぐらいに「ガンジス川でバタフライ」というドラマの撮影の為に、TV局のロケ隊がバラナシに来たという情報が入った。

 これは会社を辞めたOLが、その後インドを旅をしたときの経験を綴った紀行が原作になってるんだけど、この本がドラマ化されるとの話。

 この本のタイトルにもなってるように、主人公は実際にここバラナシの「ガンジス川でバタフライ」したようだ。

 どうやらそのヒロインに抜擢されてるのが「長澤まさみ」らしい。。。

 「長澤まさみっていえば「世界の中心で愛を叫ぶ」で坊主頭にしちゃった娘だよね・・。」

 「それなら本当にやりかねないね・・。」

 うちらの間ではこんな会話が飛び交っていた。 しかも本では、泳いでる最中に人にぶつかってしまったので謝ったら実は死体だった、というオチまである。

 どこまで再現するつもりかわかんないけど、仮に「長澤まさみ」自身、本当にここで泳いだとしたらそれだけでじゅうぶん尊敬に値すると思う。

 実際この川を目の当たりにしてる身としては、役の為だけにそこまで出来るような女優だったら、もう無条件に応援してあげたくなっちゃうな、、、

 これについて、その後の経過を知ってる人がいたらぜひとも教えてください。。。

 話を戻して、毎晩7時ごろになると各ガートではプジャー(祈りの儀式)が執り行われる。

 うちらは一番大きいガートのものを観に行ったんだけど、それはそれは盛大なものだった。


 2、3百人規模で集まった人々がガンジス川に向かっていっせいに祈りの歌を捧げ、最前列では火のついた灯籠のようなものを持った数人の代表が、決まった手順にならい慎重に式を進めていく。

 回りにはちょっとした屋台まで現れ、その他にも物売りの子供達やら、チャイを持ったオヤジ達がその辺の観客に手当たり次第声をかけまわっている。

 これらを2時間近くかけて毎晩行なっているのだ。 個人的に驚いたのは「えっ、これを毎晩やってるの!?」という事。

 日本だったら、この規模のお祭り的なモノは年に数回もやれば十分だろう、といったレベルのものを「毎晩」やってるんだからこれには呆れるほかない、、、

 続いて、このガート周辺に広がってる古い街並みがまたスゴイのなんの・・。

 この辺りの旧市街には、一体何年経ってるんだか分からないような数階建のボロい建物が所狭しと密集していて、その間を幅2〜3mしかない細い路地がクモの巣のように張り巡らされている。

 その、たった2〜3mほどしかない路地沿いに、商店や食い物屋が建ち並び、そこを牛やらヤギやら犬やらバイクやらチャリやら人間やらが、ゴミと排泄物にまみれながらひっきりなしに往来している。。。

 油断してると真剣に迷子になって、元いた場所に戻れなくなる。そのうえ1日2〜3回は停電するし、その間暑くて死にそうになるし、雨が降ると道が川みたいに浸水してドロドロになるし、、、

 こんな状態が公然とまかり通ってるような街は他にドコ探したって見つからないんじゃい・・???ってぐらいもう笑えるスゴさだ。。。

 ここでの宿は、旅の途中で知り合った日本人に紹介してもらった「OMレストハウス」という宿に泊まってたんだけど、これがなかなかどうして良いトコでした〜♪

  オーナーの「OMさん」を初め、きれい好きでやさしい従業員と、メチャクチャ可愛いくて利口な犬「ザラ」、そしてココに集まった何とも個性的で愉快な仲間達のおかげで、うちらは快適かつ刺激的な「バラナシライフ」を存分に満喫する事が出来たのでした。。。

 うちらが泊まった時は、ちょうど宿泊客の殆どを日本人が占めており、1階のソファーでは常に誰かしらの旅情報や他愛もない話が交わされていてとても賑やかだった。

 ここで行動を共にしていた仲間達は、これまでの旅中で最も多く、多い時は総勢10〜15人ぐらいはいたんじゃないかと思う。

 みんなで一緒に飯でも食べにいこうものなら、一件の店では収まり切らないぐらいの大所帯になってしまうことも度々あった。

 みんな住んでる場所も違えば、年齢や性別もバラバラだったけど、無論楽しむのにそんなのモノ関係ない!!ここでは気の合う仲間たちとひとしきりワイワイし合った♪♪♪

 ここバラナシは日本人と韓国人に特に人気が高いようで、他の地域に比べると比較的欧米人の姿が少なかった気がする。

 思うに、欧米人にとっていくら何でもこの環境は耐え難いんじゃ・・。

 そのため観光客相手の食堂には、かなりの確率で日本食と韓国食メニューが存在する。

 「カツ丼、親子丼、中華丼、キムチ丼、天ぷら定食、お好み焼き、ラーメン、冷やし中華、野菜炒め定食、焼き肉定食、ゴーヤチャンプル、チゲ鍋、卵おじや、オムライス、等など・・。」

 メニューだけ見ると日本の定食屋も真っ青だ。。。

 だけど、いくらインド料理に飽き飽きしてたからって、安易に期待をよせたうちらも甘かった・・。

 大阪で2年修行を積んだというコックの店で、当然の如く薦められた「大阪風お好み焼き」を食べたときのショックは今でも忘れられない。。。

 期待を胸におもむろに口へ運んだ黄色い物体は、自分が知っていたハズの「お好み焼き」とは遥か掛け離れたシロモノだったのだ、、、

 そのくせ、店主がすぐさま「どうだウマイか?ウマイのか?」って感じで、無責任面して聞いてくる。

 「う、うん、ウマイょ。。。」と、頑張って返してみたものの、この時のテンションの下がり具合はどうしたって隠し切れなかったハズだ・・。

 中にはかなり本物に近い味を出す店もあるにはあるけど、この辺の日本食はあくまで日本「風」ってだけで、実際は全く別の食べ物だと思っておいた方が身の為だ、という事に後から気づいた。

 それと、これだけの人数が揃えば自然と「酒でも飲もうか?」という話にもなる。

 一度、皆でビールを買いに行ったことがあった。 しかし、ここバラナシは聖地だけあって例に漏れず酒に関してはそうとう厳しい法律があるらしい。

 詳しい人によると、この近くにある「ゴールデンテンプル」という寺から2km以上離れないと酒を販売したり飲んではいけないらしいのだ。

 これが見つかると店側が営業停止処分を受けるようで、どうやらうちらが泊まってる「OMレストハウス」も最近警察に目を付けられているという話。

 そんな状況のなか、密かに教えてもらった遠方の酒屋まで6人揃ってぞろぞろ買い出しに出掛けた。 で、なんとかビールをゲットしたまでは良いけど、次は飲む場所が見当たらない、、、

 「宿に持って帰っても、結局OMさんに迷惑かける事になっちゃうし・・。」

 「それなら、ガンジス川沿いガートの隅っこでこっそり飲んじゃう???」

 なんていう案もあったけど、結局それはここで最も”やってはイケナイ事”の一つなんじゃないか?という結論に至った。

 せっかく冷えたヤツをプラス料金払わされて買ったからには、早く飲みたいのはみんな同じ。

 「1本だけだし、もうその辺で飲んじゃおっか???」 というある種開き直りがそのうち生まれ、結局それでいくことなった。

 「シュポンッ、シュポンッ、カンパ〜イッ♪♪♪」 こうして、名も無い裏路地での楽しい宴会が始まった、、、、

 かのように思えたのも束の間、すぐに複数の視線がうちらをロックオンしている事に気が付いた。

 ものの数分も経たないうちに、うちらの回りには15人〜20人ぐらいの地元民の人だかりが出来てしまい、まるで動物園の動物状態になってしまった・・。

 「この辺りじゃ外国人はそんなに珍しいのか???」

 「それとも道端で酒を飲んでるのが、よっぽどオカシイのか???」

 どちらの理由もあるんだろうけど、一つ言えるのはうちらに浴びせられてる視線は、明らかに怪しい者を見つめる冷ややかなモノを含んでる。

 ふと頭上に目をやると、ビルの屋上やら窓とかから身をのりだして覗いてる奴までかなりの人数いるし、、、

 「そんなこといったって酒屋がすぐそこにあるんだし、酒買ってるインド人だって結構いたクセに・・。」

 そう思いながらも、さすがにこの状況に気まずさを感じた一同は、コソコソ飲んでいたビールを一気に飲み干し足早にその場を退散した。

 こんなにもスリリングかつ罪悪感を感じながら飲んだ酒は、過去にも先にもこれが初めて、、、

 話のネタにはなったけど、こんな思いはこれっきりでもう十分です。。。

 それだけ「バラナシ」で酒を飲むというのはムズカシイ事なんだけど、その後一件だけビールを出してくれるレストランを発見した。

 他の客に聞こえないよう小さな声でヒソヒソ注文すると、黒いザックを小脇に抱えた若い店員が現れ、勇敢にも酒屋まで調達に行ってきてくれる。

 けど、時間がかかるうえに飲む時もいちいち面倒だ、、、

 冷えてるかどうかなんてのは二の次で、まずビールとバレないように、いったんビンからスチール製のピッチャーに移し替えた後に初めてグラスへ注ぐ。

 さらにグラスの中も見えないようにするため、グラスの表面を常にナフキンで覆ってなければならないのだ。

 これも結局ナフキンが水滴で濡れちゃうと中は丸見えなんだけど・・。

 ただビールを飲むってだけでもこんなに面倒な思いをしなければならなかった訳だけど、そんな不便さを乗り越えた後に皆で酌み交わす酒のウマさは、普段よりいっそう際立っていたように感じました。。。

 他には習い事なんかも盛んで、タブラー(太鼓)やフルート、シタール(弦楽器)からヨガや瞑想まで、様々な教室が至る所で開かれている。

 これを目当てにやってくる海外からの旅行者の数も少なくないようだ。

 ま〜こんな感じでここには10日ぐらい居たんだけど、とにかく「バラナシ」は、旅人を飽きさせない刺激と出会いに富んだ街でした。

 「生と死が向かい合わせの場所、聖と俗が混然一体となって同居してる街」

  ありきたりだけど、こんな表現が一番しっくりくる。

 クリケットをして遊んでた少年達が、川岸に引っ掛かった死体のそばにボールを落としてしまった時に見せた”やっちゃった〜”というような、くったくのない笑みが今でも忘れられない、、、

 この少年の表情が、この街の在り方を物語っているような気がした。

 日本にいる時は「死」を意識する、なんていう機会はそう頻繁にはなかった。 もしくは「死」を意識させれらるようなモノが身近に少なかった、と言うほうが正しいのかもしれない。

 テレビや新聞によって日々垂れ流しにされているニュースは、何処かよそよそしく現実味に欠ける。

 身近で誰かが亡くなれば、その時だけは思い出したように「死」を見つめてはみるけど、それも長くは続かない。

 ひょっとするとあまり直視したくないからって、オブラートにでも包んで意識の隅っこの方にしまい込んでしまってるのかもしれない。

 「人は死を意識して初めて、生きるという事に真剣になれる」

 いったい誰の言葉か分からないけど、不意にこんなセリフが頭に浮かんだ。

 常に「死」と向かい合わせで生活を送っているバラナシの人々。

 しかし、ここには「死」に対してのネガティブな悲壮感みたいなモノは殆ど見られなかった。

 むしろその表情の奥には、ある種すがすがしいまでの「潔さ」すら感じた。

 それは、ガンジス川やヒンドゥー教に対する信仰の賜物なのかもしれない。

 仮にそうだとしても、「死」という誰しも避けては通れない現実から、眼をそらしたまま生きている自分よりかは、少なからず本当の意味での「生」を見すえている気がする。

 ふと、一人ガートに座りながらそんな事を考えていた。

 ま〜そんなにシリアスにならずとも、バラナシには他にも魅力はいっぱいある。

 しかし、「死」を通して「生」を見つめ直すという、人間の最も本質的な部分を探る作業もまた、大きな魅力の一つだろう。

 インドには様々な趣の街があったけど、うちらにとって「バラナシ」は、長かったインドの旅を締めくくるのにまさにうってつけの地だったと思う。

 また来る日まで、さよならインド!!!



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2007年07月10日

いつもありがとう!!!

突然ですが、このブログを観てくれている人&コメントまでしてくれている人達へ、、、、

 

 「いつもありがとう!!!」

 

 と、言葉(文字)にして伝えたくなりました。。。

 実はこの「ブログ」っていうのは、相手の顔は見えないし、自分の言いたいコトは一方通行だしで、結構寂しかったりするんです・・。

 そんななか、どこでモチベーションを保ってるかというと「コメントの有無」だったり「昨日は○人も観てくれたぞ〜♪」とか、そんな部分だったりします。。。

 特にコメントをくれてる人は、出来ることなら一人一人に返事を返したいんですが、現実それも厳しいので、この機会にこういった形で感謝を伝えられればと思います。

 そして、これからも一方的ではありますけど「実際に感じた事」や「伝えたい事」を中心に、だいぶ身勝手な記事ばかりを厳選せずにお届けしていきたいと思ってますので、どうか懲りずにお付き合い下さい。

 なお、”観光名所などのガイドブックでも調べられるようなトコ”に関しては、既に自分らの興味が薄れつつあるのと、”ありきたり”な内容になってしまい書いてて”ツマラナイ”という理由から、これからはあまり記事にならないと思われますので、どうか悪しからず。。。

 そんな「世界ほっこり紀行」ではありますが、これからもど〜ぞよろしくお願いします!!!


 ※今更ですが「ほっこり」の意味とは、、!?

 京都弁で「ほっとする」とか「ほんわかする」というような、和みを表わす柔らかいニュアンスをもった言葉で、「世界中のほっこりを肌で感じたい!」という野望のもと命名。

間違っても「もっこり」とは呼ばないよう注意。。。



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2007年07月07日

インド人は商売上手???

どうやら、インド人は世界の中でも「商売上手」な人種と言われてるらしい・・。

 確かに「ボッタクリ具合」だけでいえば、世界トップクラスに入っててもおかしくないと思うけど。。。


 実際、インドで売ってる物といえば定価はあって無いようなもので、大概は「オヤジの気分」に左右されてしまってるのが現状だ・・。


 今回は、うちらがインドを4カ月旅した間に培った「インドでの上手な買い物」のコツのようなものを、勝手に皆さんへ伝授したいと思います。


 まず、インドで上手な買い物をしようと思ったら、その地域で売ってる物の「相場」をおおよそ掴んでおく事が何よりも重要です!!


 インドはとても広いので「ミネラルウォーター」一つとっても場所によって値段が違ったりしてるんです。


 相場を知らずにいくらボラれまいと頑張ってみたところで、結局は自分に基準がない為に、良いようにインドオヤジに言いくるめられてしまうのがオチでしょう。


 相場を知るのに一番手っ取り早いのが「自分の足で手当たり次第店を回る」という方法。


 当たり前過ぎるほど単純だけど、これが基本中の基本です。


 何といっても一番確実だし、何より自力で安い店を見つけたときの喜びはひとしおでもある。。。


 他には、直接地元の人に聞くっていうのもかなり参考になるけど、一部では「ローカルプライス」と「ツーリストプライス」なるものが存在するので、一概に同じという訳にはいかないようだ・・。


 だからといって、その辺にいる旅行者に聞いたところで既にふっかけられてるケースも多いので、あくまで参考程度に、、、


 ただし、ベテラン旅行者に限ってはかなりマニアックな丸得情報を保持してる時があるので、これにありつけた時は大いに活用すべき。


 そして実際の買い物は、いくらすぐ欲しい物があったとしても、これらの情報がある程度集まってから初めて挑んだ方が良いでしょう。


 この「相場」を把握してないが為に、自分では「よ〜し、頑張って値切ったぞ〜!」と思ってても、実際の所は底値の2倍3倍で買ってしまってる、という事が多々あるので、、、


 この差は短期の旅だったら大した額にならなくても、うちらみたいに4カ月ともなると最終的に結構な額になってしまうのだ。


 さらにこれら「相場」の把握は、何も店での買い物に限った話だけじゃなく、宿やリクシャーの交渉から屋台等での食事に至るまで、「インドでの生活の全て」に必要になってくる手間なんです。


 これを面倒臭がり、言われるままの「言い値」で払ってしまった日には、もうその瞬間からオヤジの思う壷でしょう、、、


 甘い蜜に味をしめたオヤジは、次の旅行者を見るやいなや、5倍だろうと10倍だろうとすました顔してボッタクろうとします・・。


 タクシーやリクシャーを筆頭に、衣類、アクセサリー、土産物の類いは特にヒドイ、、、


 後から来る旅行者の為にも、この「交渉する手間」を惜しまず、相手に「無駄に儲けさせない」努力を怠らない事はとても肝心でしょう。。。


 インドではそもそも「定価」という概念が薄いため、客が納得した額がそのまま商品の価格になるのが当たり前です。


 そのため、インドのオヤジ達はウソだろうと何だろうと使えるものはフル活用し、常日頃からありとあらゆる口説き文句に磨きをかけている様子・・。


 そして客という獲物が近づくなり、その話術を巧みに駆使し出来る限り高い金を払わせようと、血相変えて必死に食らいついてきます。


 もし、少しでも安く何かを買おうと思ったならば、このオヤジの攻撃をはねのけ、更に折れさせる事が出来なければその夢は叶わないでしょう。


 オヤジに何を言われても、こっちも「ビタ一文引かず」強引に相手を折れさせるっていうのも、これはこれで一つの手法。


 しかし、こっちから「折れる口実」を与えてあげるほうがより効果的だという事に、うちらも交渉を繰り返すうち次第に分かってきた。


 実は、オヤジが欲しかったのはその「口実」だったようだ、、、


 ここが最大のポイントなんだけど、逆に言えば「オヤジが納得する口実さえあれば交渉はたやすい」という事。


 インド人は物事を理屈で考えるのが好きな為か、強引に脅してでも売りつける、というやり方はあまりしてこない。


 あくまで口で納得させたうえ、相手自らの意志で金を払わせようと仕向けるのが「インド流商売の美学」みたいなモノなんじゃないかと思う。


 その為、よく言われてるような「釣銭をごまかす」といった行為も実際はあんまり見られなかった。


 そこで、うちらはこれを逆手にとって


「口実を与えて理屈を通しさえすれば、いとも簡単にこの勝負に勝つ事が出来る」


という流れを見つけ出す事が出来たのでした。。。


 さらに、その見返りとして驚くほど安い額で譲歩してくれるという事も、、、


 具体的には「他の店でいくらだったから」と言うだけでも十分ハッキリした理由になるし、「ここが汚れてるから」とか「ほつれてるから」なんてのも結構使える。


 それと「○個まとめて買うから」とか「○日連泊するから」というような文句は必須で、他には品物をじっくりチェックした上で「このクオリティーだったら俺はこれしか払えない」とか「ハネムーンなんだからスペシャルプライスで良いでしょ!?」なんて訴えるのもかなり効果的だった。。。


 ようはどんな口実であれそれが多少強引であったとしても、相手に値引きせざるをえない理由を与えてあげさえすれば、思いの外すんなりと話はまとまってしまうのだ。


 ただし、これには一つ注意しなければならない点がある・・。


 さっきから「オヤジ」と限定してるように、実は「オバチャン」にはこの手が通用しないという事、、、


 たぶん、インドのオバチャンにとって「理屈」だとか「商売の美学」なんていう、生活の足しにもならないようなモノはど〜でも良いんだろう・・。


 実際、うちらも何度かオバチャン独特の強引なペースに飲まれてしまった事があった。


 何を言ってもまったく耳を貸さないオバチャンもいれば、まだ買うとも決めて無いのに問答無用で袋に詰め初めるオバチャンもいる、、、


 値引きうんぬんっていうより、ほとんど交渉以前の問題だ・・。


 さらに、インドの「オバチャン」の威圧感は、たいがい「オヤジ」のそれとは比べ物にならない、、、


 そのせいか、かなり乱暴なやり方をされたとしてもどいういうわけか「ま、、しょ〜がないか。。。」というような気にさせられてしまうのだ。


 これらの教訓から、うちらはオバチャンが店番をしてるようなトコは次第に避けるようになってしまった。


 ひょっとするとインドの「オバチャン」攻略法もあったりするのかもしれないけど、今回それに関しては発見に至りませんでした、、、


 インドでの買い物はよく「難しい」とか「危ない」とか言われてるけど、実際慣れてしまえばなんて事はないです。


 インドと言わず、交渉での買い物がメインの国であれば何処でも、これらの応用が効くと思います。


 かけ引きに慣れてくると、逆に面白味さえ感じれるほどなので、皆さんも機会があったらぜひ面倒臭がらずに挑戦してみて下さい。


 成功した時の達成感は何ともいえず、何気にハマる可能性大です。。。


 ただし「オバチャン」の商人魂だけは何処の国へ行っても変わらないと思うので、それだけは忘れずに・・。


 これら「買い物」の際に発生する一連の手間は、ときに面倒臭くも感じるんだけど、今思うとコレのお陰で地元の人とのコミュニケーションが頻繁に取れていたように思う。


 今いるヨーロッパのように「値札の付いた商品をただレジへ持っていくだけ」の買い物に、何か味気無さを感じるようになってしまった、どっぷりアジアンな二人でした。。。



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2007年06月26日

ヨガ三昧の日々

 インド北西部、ガンジス川上流にある「リシュケーシュ」というヨガの聖地で、2週間に渡りヨガ三昧の日々を送ってきました〜。

 ここ「リシュケーシュ」は、かの有名なバンド「ビートルズ」がヨガを習いに訪れた地として世界的に有名な場所でもある。

 有名ついでに、だいぶ前に活躍してた「千葉麗子」というアイドルを皆さん覚えてますか???

 アイドル引退後の彼女はゲーム業界で活躍した後、出産を機にヨガとインド哲学にハマリ、どうやら現在はヨガのインストラクターとして活動中らしい・・。

 なんと、その彼女までもがここ「リシュケーシュ」のアシュラム(道場)で修行を積んだようなのだ。。。

 個人的には、あの「チバレイ」がヨガしにわざわざこんなトコまで来たの、、??? という意外性とあまりの懐かしさから、個人的にこのネタは結構驚き、、、

 うちらとしては「日頃の不摂生で弱った身体が、少しでも本来の調子を取り戻してくれるなら、、、」 という想いが旅立ち前からあり、ここでの2週間は数少ない旅の予定のうちの一つでした。。。

 まず、数あるアシュラム(道場)の中でも何処で習うかは、3件ほど見学させてもらった内で一番良さそうなトコにお願いすることにした。

 そのアシュラムはオフシーズンにも関わらず結構人気があり、常時15人くらいの欧米人が出入りしているようだったからだ。

 今回、うちら2人の他にマナーリーで知り合った「タケ君」と韓国人の「ヘギョン」の計4人でこの町へ入ったんだけど、ヘギョンだけはフィーリングの違いか他のアシュラムへ通う事になった。

 料金は2時間1レッスンで一人100ルピー(約300円)、とりあえず朝の2時間だけ受けてみて、足りなかったら夕方の回も受けようと思っていたんだけど、結局朝だけで充分だったよう。。。

 内容はというと、準備運動から始まり基本的な型をこなした後、呼吸法と瞑想法、最後にマントラ(経)を唱えて一通り終了といった感じ。

 型自体は日頃のストレッチのお陰か、うちら二人ともそんなに苦労する事なくある程度出来てしまったのだった。。。

 ま〜ほとんどは初心者向けの型なんだろうけど、これだけ教わっとけば個人的に続けるには十分だろう、、、

 呼吸法の効果としては、まるで脳ミソが若返ったように活性化するんだけど、これがかなりキモチイイ。。。

 ずっと続けてれば、ボケる心配もまずなさそうだし、、、

 瞑想はというと、精神が落ち着いて心に余裕が出てくる感じ、、、とでも言えばいいかな!?

 でも、最後のマントラ(経)だけはハッキリ言ってど〜でもよかった・・。

 ただ単にグル(指導者)の個人的な好みで教えたいだけなんじゃ、、、としか思えないぐらい、うちらにはど〜でもよかった・・。

 これらの内容を2週間かけてアシュラムと宿で続けた結果、一応ひと通り習得することが出来たのでした。

 でも、ちょっと参ってしまってたのがグルの英語・・。

 「インド英語」という言葉が存在するくらい、インド人の英語というのはナマリがあるんだけど、このグルの英語は今まで会ったインド人の中でも群を抜いて聴きとりづらかったのだ、、、

 インド人の英語は、何故か「R」を「ル」と発音しちゃう。

 例えば「ナンバーワン」だったら「ナンバルワン」になってしまうし、「ワンモアー」だったら「ワンモル」になってしまうのだ・・。

 これも慣れさえすれば何となく分かってくるんだけど、それでもたまに、フザけてるのかと思うくらい全く別の言葉になっちゃう時もある。。。

 加えて、このグルは舌を巻きながらまるで歌ってるかのような妙なイントネーションで発音するもんだから、初めのうちは何を言ってるんだかもうサッパリだった???

 結局ヨガそのものよりも、これらを解読する事のほうに苦労させられてしまった、、、

 この間の食事としては、朝食はレッスンの後に雑穀フレークとバナナやマンゴーなどを混ぜたもののうえに、露店で買ったヨーグルトと天然のハチミツをたっぷりかけて食べていた。

 昼食は自分で野菜を買ってきてサラダを作ったり、ナスやキャベツを浅漬けにしたものを軽く食べ、夜食はこれまた野菜中心の菜食メニューをその辺の食堂で食べていた。

 というより、ここはさすがヒンドゥー教の聖地だけあって肉や魚、卵でさえ何処のレストランにも扱ってないのだ。

 ましてや酒なんてものは犯罪に近いと思う・・。

 こんな生活を送ってれば、「健康にならないワケが無い!!」というもの。

 お陰で、「身体は軽いわ」「頭は冴えてるわ」「心に余裕はあるわ」の三拍子揃った”かなり良い状態”になる事が出来た。

 けど、ここはヨガ以外ホントにな〜んにもする事が無い。。。

 これは、心身共に「かなり良い状態」にも関わらず、それを生かす場がないということになる。

 初めのうちは、その辺ぷらぷらしたりプジャー(祈りの儀式)を見たりしてたけど、これもすぐに飽きてくる。

 終いにはあまりの暇さ加減から、読み終えた本を何度も読み返すという暴挙に走ってしまっていた。。。

 タケ君やヘギョンが居てくれたからまだ助かったものの、みなぎるエネルギーを生かす場が無いってのも困りものだという事がよくわかりました・・。

 それでも、この「リシュケーシュ」でのヨガのお陰で、心身共に「かなり良い状態」になれた事には違いないんだけど。。。

 ま〜実際はヨガの聖地といわれてるわりには、普通のインド人観光客がやたら多く、ジープタクシーの騒音と土産物やの喧噪が印象に残った町でした、、、

 それと、ここ「リシュケーシュ」はヒマラヤから流れる聖なる川「ガンガー」の上流にあたり、寺院や修行僧の数も多く、ヒンドゥー教徒にとっては非常に重要な聖地。

 のハズなんだけど、、、、

 どうも見てると、この聖なるガンガーで「ラフティング」したり、河原で「キャンプ」したりするアクティビティーがインド人の間で流行ってるようなのだ・・。

 さらに、平気な顔してこのガンガーにペットボトルを捨てちゃってるインド人の姿まで見かけた・・。

 「ガンジス川っていったら、あんたらにとって聖なる川なんじゃないんですか〜〜〜???」

 その一方で、川沿いではプジャー(祈りの儀式)が毎日欠かさずに行われてるし、河原ではサドゥー(修行僧)が日々瞑想に明け暮れていたりする。

 これらは、あくまで「日本人的」感覚しか持ち合わせていない自分にとって、ある意味ショッキングな光景に映った・・。

 この”ごった煮”具合は、インド人特有の「適当さ」と解釈するべきなのか、、、???

 はたまた、ヒンドゥー教の「懐の深さ」と解釈するべきなのか何なのか、、、???

 こうやって理解に苦しむ度に、ますます謎が深まっていく「インド人」と「ヒンドゥー教」なのでした。。。



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2007年06月07日

PDA復活!!

 ずいぶん長い間アップ出来なくてご心配かけました。

 大丈夫です、二人揃ってちゃんと生きてます。。

 原因は、とても大事にしてたはずのザウルス(PDA)君が突如「充電出来ない」現象に陥ってしまってました。

 ザウルス君なしでは、とてもじゃないけどこのブログを維持していくのは難しいんです。

 メーカーに問い合わせてみても、原因がイマイチわからないようだし、教わった通りに初期リセットしてみてもウンともスンともいわないし・・。

 もう打つ手が無くて、正直この先ブログを続けていくのは無理なんじゃないかと、半分諦めムードでいました。。

 最後にダメもとで、もう1タイプあった別売充電器をネットで購入して、ゆりのお母さんに頼んで送ってもらったのが功を奏したようです。

 長いこと電源が入ることのなかったザウルス君は、よ〜やく息を吹き返しました。

 この先も国によってはネット環境が整ってなかったり、思うように時間がとれなかったりで、なかなかアップ出来ない時もあるかと思います。

 でも、僕らとザウルス君の旅が続くかぎり、このブログを表現手段の一つにしていきたいと思ってますので、これからも引き続きどうぞよろしくお願いします。

 PS.8/13現在ネパールのカトマンドゥに居ます。

 



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2007年06月06日

PDA故障

 

このブログの文章を打ち込んでいた、携帯端末(PDA)が原因不明の故障のため、しばらく更新が出来なくなってしまいました。。。

近々日本から部品を取り寄せる予定なので、直り次第また復活させます。

そのためしばらく更新が途絶えますが、決して野たれ死んでるわけでは無いのでその点はどうぞご心配なく、、、

 



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2007年05月23日

インドのマクドナルド

 久しぶりに「マクドナルド」と再会を果たしたうちらは、会った途端にその赤と黄色のコントラストに目を奪われ、まるで吸い込まれるかのようにガラス扉を開いていた。

 こう何カ月もインド飯ばっかりだと、いい加減飽きてくる、、、

 しまいには具合まで悪くなってくる、、、

 そのさなかにいると「マクドナルド」という存在は、砂漠のオアシスさながらの威力を発揮するのだ。

 この日、インドの首都「デリー」でマックの看板を偶然見つけてしまったときも、自ずとうちらの間に「暗黙の了解」が成立し、すでに互いの頭の中は何を食べるかで一杯だった。。。

 値段は大衆的なインド飯に比べ結構高めなんだけど、それでも「背に腹はかえられない!!」インドでのマックの存在価値はそれほど高いのだ。


 これはそのときの話、、、


 ガンガンに冷房が効いた、涼しい店内にて。

 ゆりが好物の「フィレオフィッシュバーガー」を一心不乱にモグモグしていると、おもむろに一人の若い店員が話しかけてきた。

 店員「エクスキュ〜ズミィ〜、ちょっとそこどいてくれる?」
 

 椅子にモップをコツコツあてながらそう言ってきた。どうやらゆりの椅子の下を掃除したいようだ,,,
 

 ゆり「いま食べてるの、だから後にして。」
 

 それでも店員は、モップで椅子をコツコツしながら
 

 「掃除をするから立って欲しいんだって。」と言い返す。
 

 ゆり「だから今食べてるの!食べ終わったらにしてってば〜!」
 

 それでもなお、店員は引き下がらずゴタゴタ言い続けている。 そうこうしてると、奥から支配人らしき人物がやってきた。


 支配人「どうしました?」


 とりあえず支配人にワケを話してみたが、どうやらこの支配人も

「掃除をしてあげるというのに、何故この客はつべこべと言っているんだ?」 としか理解してくれてない様子だった。

 インドでは日本の常識というものが通用しないのは分かっている。 もし、その辺の安食堂で同じことをやられたら素直に立ったであろう、、、

 

 しかぁぁ〜〜し、、ここは世界のマクドナルドだ!!!

 

 うちらは、その世界共通ともいえる「マッククオリィティー」を求め、わざわざ高い金払って食べにきているのだ。

 そこで、この支配人には、、、、

 「普通、マクドナルドでは客の食事中に席を立たせて掃除することはしないです。本当に客の事を考えるなら食事が終わってから掃除する方が良いと思うし、それがサービスではないですか?」と伝えた。

 これには黙ってしまった支配人・・・。

 ボソボソッと気まずそうに謝るやいなや、すぐにその店員を連れて奥の部屋へと引っ込んでしまった。

 しばらくして、支配人と一緒に出てきた店員はさっきまでとは別人のようにショボくれている。。。

 奥でこっぴどく叱られたのだろう、、、

 きっとマックには、かなり詳細な内容の経営マニュアルがあると思うんだけど、

 そのマニュアルには 「店内は常に清潔に!」とか

「床は常にピカピカに!」 と書かれていても

「食事中のお客を立たせてまで掃除してはダメ!」

 とまでは書かれていなかったんだろう。。。 

 ま〜マック側にしても、さすがにそんな事までマニュアルにしてたらキリがないだろうし、、、

 それに、こういった問題はインドならではなのかもしれない・・。

 というのもインドでは「カースト制度」の名残か、仕事は分業制が当たり前のようなのだ。

 掃除といったらひたすら掃除、、、

 調理といったらひたすら調理、、、

 この店員君も、店に入ったときから汚れてもない床を行ったり来たりと、ひたすら床掃除だけに専念していた。

 きっと、この店員君の頭の中は「床をピカピカにする」事でいっぱいだったのだ。

 そして、これこそが店員君の唯一の使命でもある。。。

 その結果、「お客を第一に考える」というサービスの大前提がスッポリ抜けてしまっているのだ。

 だから、何の為に「床をピカピカ」にするのかは、この店員君の頭には無いはずだ。

 これは、支配人とて同じだったと思う。

 あくまでマックのマニュアルを守る事に必死で、それが仕事の「全て」になっていたのだろう。

 支配人ですらこの調子なのに、一方的に叱られた店員君はむしろ気の毒だ、、、

 初めは「文化の違い」とか「人種の違い」という単純な理由だけでこれを片付けようとしたけど、よくよく考えてみるとこれと同じような事はいたるトコでも起きてるじゃないか・・。

 今回みたいな事は、なにも企業経営に限った話だけじゃなく、程度は違えど「教育」や「宗教」等の世界でも同じ事が言えると思う、、、

 本来、画一的であるハズのない人間を「マニュアル」という規範にハメ込み、何とか画一的にやろうってんだからそこに「歪み」や「誤解」が生じるのは仕方ない事なのかも・・。

 これは、人間社会の中で「マニュアル」というモノ自体が存在していく事の難しさの、ちょっとした表われなんじゃないのかな、、!?

 ふと、こんな事を垣間見た面白い出来事でした。。。



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2007年05月13日

嘘つきインド人現る

 寝台の夜行バスで「ジョードプル」という街へ向かった時の事。

 バス内に轟く「ジョ〜ドプル〜!!ジョ〜ドプル〜!!」という男のがなり声で目を覚ました。

 眠い目を擦りながら、その男にジョードプルの市街かどうかを確認する。

「そうだ、ここが市街に一番近いバス停だから急いで降りろ!」


 腕時計を見ると、まだ夜中の4時・・。

 半分以上眠ってる頭で何とか荷物をまとめ、男が運転手を止めてるスキに急いでバスを飛び降りた。


 (着いたはいいけど真っ暗だし、ずいぶん殺風景なトコだな〜、、、)


 そう思ってあたりを見回してると、横で何かブツブツ言ってる奴がいることに気が付いた。


 見るとさっきのバスの男だ、、、

 ん、、、バスはいま去ったのに、なんでこの男が横に居るんだ、、!?

 その男は、隣に停めてある「オートリクシャー」をしきりに指さしている。

 

 (うゎ〜、、ハメられた〜、、、、)

 

 自分はこの男を完全にバスのスタッフだと思い込んでたけど、コイツはただの「リクシャー運転手」だったのだ・・。

 コイツらは勝手に私営バスに乗り込み、うちらみたいな何も知らないツーリストに嘘をつき、街から遠いトコで降ろした後そのまま自分のリクシャーに乗せるのが手口なのだ。

 こんな夜中にクソ眠いのを我慢しながら頑張って降りたっていうのに、、、

 しかも、そのままバスに乗ってれば黙ってても市街まで行けたっていうのに、、、

 そう思うと、この男に対しどうにもやり切れない怒りがこみあげてきた。

 しかし、この怒りをいくらぶつけてみたところで、この男は悪びれる素振りをまったく見せない。。。

 無邪気な顔して、しきりに横に停めてあるリクシャーを指さすだけだった。

 いつもだったら、もうこの時点でこういう輩は相手にしないんだけど、あたりは何もないうえにまだ真っ暗だ。

 暗い中ウロウロして、野良犬にでも襲われたらたまったもんじゃない。。。

 インドの野良犬は、日本でリボンなんか着けられて喜んじゃってる骨抜きとは訳が違うのだ。

 犬というよりは、どちらかというと狼に近い、、、

 とりあえず、持ってるガイドブックに載ってる宿を指さし「ココ知ってるか?」とその男に聞いてみた。

 すると、ムカつくほど得意気に「イェ〜ス!」と答えた。


「本当に知ってるんだな?」と、さらに念を押す、、、

 今度も”もちろんだ”と言わんばかりに「イェ〜〜ス!!」と答える。


 それでも、どうもコイツが信用出来ない、、、


 そこで試しに「お前は嘘つきか?」と聞いてみたところ、これにも自信たっぷりに「イェ〜ス!」と答えるではないか。。。

 ついでに、隣にいた男にも「コイツは嘘つきか?」と確認してみると、同じように「イェ〜ス!」と返ってきてしまった・・。


 (ダメだコイツら、さっきから英語しゃべってるくせに全然意味が分かってない、、、)

 そのあまりにも屈託の無さ過ぎるアホ面を見ていたらまたも軽い苛立ちを覚えたが、まったく見知らぬ土地のうえこんな時間じゃ厳しいけど他に手は無い・・。

 ハナから金なんて払う気なかったけど、とりあえずその男のリクシャーに乗り込む事にした。

 その男によるとココから市街までは10kmあるという。

 闇夜を5分ほど走ったのち、ここがそのホテルだとリクシャーを停めた。

 恐る恐る、ホテルの看板を見上げてみると・・。

 

(うゎ〜ぜんっぜん違う名前じゃん、、、、)

 

 すぐさま「嘘つくな!ガイドブックに載ってるこのホテルに行けって言っただろ!?」と怒鳴ってみるも、 「ココがそうだ!」と言い張るだけ。

 そうこうしてるうちに、ホテルのスタッフまで出てきて、

「カムッ!グッドル〜ム!」

「カムッ!チ〜プル〜ム!」

「カムッ!インサイド!」

 などとこの男と一緒になって、ケタたましくまくし立ててきた、、、

 ウルせ〜早く行けって言ってるだろ〜!!(怒)


 それでも、コイツらは頑なに「ココがそうだ!」の一点張り、、、

 ホテル名は共に英語で書いてあるからどう見たって明らかなのに、コイツらは揃いにそろってこの「呆れるほど分かりきった嘘」を貫こうとするのだ・・。

 その根性もここまでくると言葉が出ない。。。

 けど、うちらだってこんな何処だかサッパリ分からないようなトコで降ろされて、おいそれと「ハイ、分かりました」と泊まるわけにはいかないし、、、

 それに、あのままバスに乗ってさえいれば黙ってても市街まで行けたっていうのに、なんでこんなトコでバスを降ろされたあげく、こんな夜中にこんなワケの分かんない連中に付き合わされなきゃならないんだ???

 寝ボケてた頭がようやく整理をつけ初めてくると共に、コイツらに対してはもう諦めに近い感情を抱きはじめていた・・・。

(ハァ〜、いっその事こんな奴は死んでしまったほうが世の為なんじゃ・・。)


 なんていう、イケナイ思考も一瞬よぎったが、、、

 もういい加減こんな奴らはほっておいて、新たに気を取り直し他のリクシャーを探す事にした。

 そして、運良くすぐ”まともなリクシャー”が見つかり、お目当てのホテルもよ〜やく見つけだす事が出来たのでした。。。

 インドではときに、こういった「呆れるほど分かりきった嘘」を平気で貫こうとする輩が現れたりするのだ、、、

 これには、ある程度なら「新手のギャグ」とでも思って笑い飛ばすのが一番良い。

 逆に、これを真に受けて対等にやり合おうとした日には、まるで「幼稚園生と本気でケンカ」でもしてるかのようなムナシィ〜気分に、こっちが陥ってしまうからだ。。。

 さらに「嘘」を生活の手段として必要悪とでも思ってるのか、いくら追求してみたところで全く悪びれるそぶりが無いのも共通している。

 インドを長く旅すると、こういう連中とやり合わなければならない時が嫌でもやって来てしまうのだ。

 これが貧乏旅行となると、もう日常茶飯事に近い、、、

 結局、こういった「嘘つきインド人」の対処法としては、実際何度か痛い目にあってみて、その中で自分の「見る眼」を養っていくしかなさそうだ。

 ま〜慣れさえすれば、こういう連中はわりと同じ臭いを発してたりするから、騙される回数はぐっと少なくなってくるんだけど・・。

「騙すほうも悪いけど、信じるほうも悪い!!」

 とはよく言うけれど、これはひょっとすると「起源はインドじゃないの?」と思うくらい、まさにインド人的発想を象徴したひと言ではないかと思います。。。

 


 



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2007年04月06日

インド一美しいビーチ

 ここはインド最南端にほど近い「コヴァーラムビーチ」という海辺のリゾート。

 インド一美しいと言われてるビーチだけあって、海外からの旅行者も多く、ビーチ沿いにはインドらしからぬ、お洒落なホテルや素敵なレストランが所狭しと軒を連ねている。

 周辺にはヤシの木が鬱蒼と茂っていて、南国特有のメロ〜な雰囲気を醸し出している。

 こんな開放的な雰囲気、インドにきてから初めてだぞ・・(期待)


 今までのインドのビーチというと、開放的どころかインド人の好奇の視線が常につきまとい、女性は水着になることすらためらってしまうような雰囲気が当たり前だった。

 しかし、ここはインド人の数に対し外国人旅行者の数のほうが圧倒的に多く、地元のインド人もツーリスト慣れしてるから嫌な視線を向けてこない。

 「そろそろインドの旅も疲れてきたことだし、ここらでちょっとひと休みするか・・♪」

 そんな理由で思いっきりリゾート気分を満喫してしまった。。。

 さらにここは「アーユルヴェーダ」のメッカでもある。せっかくだからってことでゆりだけでもチャレンジすることにした。

 挑戦したのは1時間の全身マッサージと、1時間の頭部へのオイルマッサージを組み合わせた、計2時間のコースで、料金は1300ルピー(約3300円)

 これはこっちの物価から考えると相当な贅沢だ、、、

 しかし、一通り終えて部屋に戻ってきた時のゆりの顔色を見るかぎり、どうもそんなに良かったわけでも無さそうだ・・??

 ゆりいわく、受けたマッサージは日本のマッサージのように筋肉をほぐすような類いのものではなく、肌にオイルを染み込ませる為のマッサージのようで、二人掛かりでひたすら皮膚をこすられたけど、それがそんなに気持ち良いものじゃなかったらしい、、

 店によって当たり外れがあるというのは知ってたから、一応3件ぐらいまわったうえで慎重に決めたつもりだったんだけど、ひょっとしてハズしちゃった、、!?のかもしれない。

 もしくは、アーユルヴェーダというのは案外こんなもんなのかもしれない、、、

 うん、、、そういう事にしとこう。。。(前向)

 ここのビーチ沿いに軒を連ねてる宿やレストランは、雰囲気が良いかわり全体的に料金が高め。

 しかし、アラビア海に沈む夕陽を眺めながらテラスですするチャイ(ミルクティー)は、も〜何事にも代えがたい贅沢なのだ。。。

 さらに、この時期はモンスーンの影響でサーフィン出来ちゃうぐらい波が高い!!

 実際やってる人も何人かいたんだけど、驚いたことにほとんどが日本人。

 自分の中に「インド+波乗り」の組み合わせは存在しなかったところに、頑張っていたのが日本人という事でダブルに驚かされた・・。

 うちらも負けじとボディーボードをレンタルし、久しぶりに波に乗る感触を楽しんだ。

 途中からスコールが降りだし雷まで鳴ってたけど、そんなのおかまいなし。二人してまるで子供のように夢中で乗り続けた。

 やっぱり波乗りは楽しい〜〜〜♪♪♪

 当初、ここには3泊の予定でいたんだけど、最終日前日の晩、急にここを離れるのが名残惜しくなり、結局もう1泊延ばしてしまった。

 そろそろ旅の疲れが溜まりはじめたうちらにとって、この「コヴァーラムビーチ」は、身も心も存分にリラックス出来た骨休めの地とあいなりました。。。





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2007年04月02日

ビーチと遺跡

 海辺に建てられた海岸寺院で有名な「マハーバリプラム」という町に4日ほど滞在した。

 7世紀後半に建てられ、世界遺産にも登録されているというこの遺跡は、その名の通りホントに海の目前にたたずんでいる。

 この「ビーチと遺跡」というちょっと不思議な組み合わせは、実際見てみると何ともいえない趣があり、これがなかなか渋い、、、

 けどやっぱりインド、ここでもゴミが目立つ・・。

 他にも歩いて行ける範囲にいくつか遺跡が点在している。自然岩を丁寧に削りだしたようなものが多く、見ごたえも十分だった。

 ここでの宿は、海まで歩いて数十秒「海岸寺院」にも歩いて数分という好立地で、レストランも付いて雰囲気も良くとても気に入ってたのだが、一つ残念なことが起きてしまった・・。

 干してた服が盗まれてしまったのだ、、、

 敷地内だからと油断して、外に干してた自分も悪いんだけど、よりによって唯一の一張羅だった「ノースフェイス」のポロシャツを持ってかれてしまった・・(泣)

 返せコノヤロ〜〜〜〜!!!!!(怒)

 インドでは力ずくの強盗系の話はあまり聞かないけど、置き引きやスリの話は結構聞いてきた。

 面白いものでは、電車内で眠りから覚めたら掛けてたメガネが無くなってたとか、宿が空き巣に入られたけど盗まれたのは何故か使い古しのヒゲソリだけだったとか、、(笑)

 ま〜これだけだったら笑い話の一つで済んじゃうけど、やっぱり貴重品をやられたって話がいちばん多い。

 うちらもその辺には特に念を入れていて、部屋のカギは必ず宿の物と持参した南京錠を2重に掛けてるし、それが出来ない場合は防犯センサーを設置してから外出している。

 日本から持ってきた物で、ドアが開くと内側に貼り付けたセンサーが自動感知して一定時間アラームが鳴りつづけるという代物だ。

 これは、単に大音量のアラームが鳴るって以外は他に何があるってわけでもないんだけど、侵入意欲を無くさせるって意味ではそれだけでも十分効果はあると思う。

 他にはバックパック全体をスッポリ覆える防犯用のワイヤーネットなんていう物も持っていて、かなり重宝してる。

 飛行機や列車移動の際など、どうしても荷物から離れなければならないとき、これさえあれば安心してぐっすり眠ることが出来る。

 少し重いのが難点だけどその分強度もあるし、なにより見た目のインパクトが強いので、それだけでもある程度の防犯効果を期待できると思う。

 これまで2回ほど「これは何処で買えるんだ!?」と欧米人旅行者にたずねられた自慢の一品だ☆

 ちょっと話がそれてしまったけど、とにかく盗難は他人事じゃないという基本的な事をここで痛感した、、、

 

 ある時、ビーチでくつろいでると奇妙な格好をした子が前から近づいてきた。。

 

 

 しかも、その子の顔をよく見てみると、、、、んっ?

 

 

 ひょっとして口に咥えてる棒が舌を貫通してるんじゃ・・!?

 とりあえず何か食べ物をくれと言ってきたので、ちょうど持ってたビスケットをあげた。

 さすがに舌に刺さった棒は抜いてから食べるんだろうな〜と思いきや、器用にも棒が刺さったままの状態でモグモグしだしたではないか。。(驚)

 しかもこの子、子供のくせに恐ろしく礼儀正しい・・。

 おそらくサドゥーやババ(宗教家)の家庭で育ったんだと思うが、よほどしっかりとした「しつけ」を受けてきたのだろう。

 その個性的ないでたちもさることながら、年齢不相応ともいえる折り目のしっかりした礼儀正しさに、むしろ印象が残った少年だった。

 身なりや生活レベルだけの問題ではなく、本当の意味での「育ちの良さ」とはなんたるかを考えさせられてしまった、、、




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2007年04月01日

インド映画出演決定!?

 その日、うちらのもとに思いもよらない話が突如舞いこんできた。

 その話とは、、「映画のエキストラをしてみないか?」 という内容だった。

 これはそのとき丁度泊まっていた宿のオーナーからの話で、現在収録中の映画に外国人が20人ほど必要だから、出来れば協力して欲しいとの事だった。

 報酬は1人につき600ルピー(約1500円)、食事・ドリンクフリー、宿までの送迎付といった条件。

 報酬は抜きにしても、この先こんな経験出来る機会はそうそう無いだろう・・いや、二度と無いハズ!!

 と、三秒考えた後すぐさまOKの返事をした。

 なにしろ映画大国として有名なこの国で、そんな体験が出来ちゃうなんてまたとないチャンスだ☆ うちらにしても、こんな面白そうな話を引き受けない手は無かった。

 当日は予定通り午前7時、宿の前に迎えのバスがやってきた。

 この日集められた面子としては、主にヨーロッパ人がメインで他にはオーストラリア人、アフリカ人なんかもいたけど寂しくもアジア人はうちら二人だけだった。

 そんなバラエティー溢れる一行を乗せたバスは、宿から1時間程走った「チェンナイ」市内にある映画スタジオへと到着した。

 まず、用意されていた朝食を手短に済ませ、男女別々の建物へと案内された。そこで男は貸衣装のスーツに着替えるよう指示を受けた。

 ただし、ジャケットとズボンだけ、、、

 宿のオーナーから当日の服装はどんなでも構わないと言われてたから上はTシャツもしくはランニング、下はスニーカーを履いてればまだ良いほうで、ほとんどの人はサンダル履きだった。。

 しかも、スーツのジャケットもズボンもサイズ合わせしないで適当にあてがっただけだから、皆してサイズがメチャクチャ・・。

 想像してみて欲しい、、、

 上下とも全くサイズの合っていないスーツに、インナーはヨレヨレのランニングかTシャツ、足元は汚れたサンダル、髪型は坊主からドレッドまでとみんな個性的。

 普段はいくらスーツが似合う欧米人だからって、さすがにこのときばかりは思わず吹き出しちゃうほど気味の悪い姿だった・・(笑)

 でも、自分もデカ過ぎるジャケットに長過ぎるズボンの裾を終始引きずってたから、人のことばっか笑ってられない情けない格好だったと思う。。

 いっぽう女性陣は、なぜか着てきたままの私服で問題無かったようだ。

 着替えが終わったあとは、いよいよお待ちかねスタジオ内部へと通された。

 広めのスタジオには、バーかクラブのような空間をイメージした都会的なセットが組まれており、そこでは真剣な面持ちをした大勢のスタッフが大声を張り上げながら必死に走り回っている姿が目についた。

 主役と思しき男優と女優の姿をすぐチェック☆ 男優は、しいて例えるなら「にしきのあきら」のイメージに近いかも・・。

 顔が似てるというよりは、ジーンズに真っ赤なサテンシャツと純白のジャケットを合わせた大胆奇抜コーディネートが、もう「にしきのあきら」以外の何者にも見えなかったっていう単純な理由だけど。。

 女優に関して言えば、ちょっと失礼だけどその辺を歩いてるインド人女性とどうしてこうも違うんだろう?と思ってしまうほど質の違う美しさ・・(惚)

 この他には、取り巻きの若いダンサーの子達が20人ぐらいと、パッと見普通のインド人エキストラ30人ぐらいが同じ空間に居た。

 で、変な格好をさせられたうちらはというと、、、

 スタッフの指示のもと、コーラと水を混ぜたダミーの酒を片手に適当に楽しんでるフリをしてただけ。。。

 これだけ聞くと全然ラクそうに思えるけど、これが想像以上にツラかった・・。

 始めのうちは未体験って理由だけで興味も深々だったんだけど、午後も回ったあたりからだんだんと新鮮味も薄れ、最後にはツラさだけが際立ってきてしまった。

 何がそんなにツラかったかって、スタジオ内の気温、、、

 この時期のインドはただでさえ暑いってのにスタジオ内には冷房が一台も無かったのだ。

 さらに大勢の人間が走り回ったりダンスしたりしてるせいで、スタジオの中はじっとしてるだけでも汗がダラダラ垂れてくるサウナ状態・・。

 そんなとこでスーツまで着込んでるもんだから、その暑さといったらもうたまったもんじゃなかった、、(;´Д`)

 役者は小まめにファンをあててもらったり水分補給してるからまだ良いけど、そんな細やかな気遣いは当然だろうけどうちらに対してはナシ。

 休憩も12時と15時のキッカリ二回しか無かったし、それ以外の時間は水分補給すらままならない状況。

 ゆりなんて途中で「もうダメ。。脱水症状になりそう。。。」とフラフラしながら助けを求めてきたぐらいだ・・。

 こんな調子で最後のシーンを撮り終えたのが19時近く。 この映画には4日連続で出演可能だったんだけど、帰り際に翌日の希望確認した時は、皆すっかり懲りたようで「NO」とキッパリ断っていた。

 もちろんうちらも1日で十分です、、、同じくキッパリと断らせてもらった。

 帰りのバスではみんな相当お疲れだった様子で、グーグー寝息をたてながらの帰路になった。

 宿のある町へ戻ると、知らない人から突然「ヘイ、ムービースター!」なんて冗談まじりで声をかけられたが、それも悪い気はしなかった・・。

 考えてたより遥かにツラい内容ではあったけど、異国の地でこんな珍しい体験をさせてもらったこと自体、かなりラッキーな事だったと思う。

 しかも、インド人の平均日当の3倍もの報酬までいただいてしまって、本当にありがたい限りだ!!

 最後に、肝心の映画タイトルは一応聞いてたんだけどなんだか理解出来ず、結局なんていう映画だったのかはうちらにもよく分かりませんでした〜(苦笑)

 



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2007年03月25日

インド人の運転マナー

 インドに来てからというもの、どうしても気になってるのがインド人の「クラクション」の使い方。

 一体どこをどう間違ったらあんなクラクションの使い方になってしまうんだ??

 なんて事を真剣に考えてしまうほど、皆してクラクションの使い方がデタラメだ。。。

 まず、人が横断歩道を渡ってると遠くからクラクション鳴らしながら当然のように突進してくるし、前から車がくれば俺が先だと言わんばかりにクラクションを鳴らしまくる。

 さらに、交差点へ入る前ではクラクションを連発して過剰に存在をアピールし、前の車がブレーキ踏めばそんなのしょうがないのにそれでもクラクション。

 終いには隣りの車からクラクションが鳴れば、オレも負けじと何故かクラクションで応戦までしてしまう。。

 なかにはクラクションを改造してアホみたいにデカイ音を発してる奴とか、ピロピロピロ〜みたいな変ちくりんな音を鳴らしながら走ってる輩までいるし・・。

 こんな光景を見てると、インド人はクラクションを鳴らす行為そのものをカッコイイぐらいに感じてるイタイ人達としか思えない。。

 この作法はなにも車に限ってだけじゃなく、バス・バイク・オートリクシャー、そしてチャリンコまでもが忠実に守っているのだ。

 しかも時間と場所は問わず、いつでもどこでもだ。 控えめな日本の作法で育ったうちらにしたら、いい加減うるさくってたまんない、、、

 インドの教習所では「クラクション」について一体どういう教え方をしてるのか???

 これ、くだらないんだけど最近知りたい事の一つ。そもそも教習所の存在すら怪しいけど、、、

 ついでにもう一つ、インド人は運転がムチャクチャ荒い!!

 車だろうがバスだろうが片側1車線の道路で平気でキワドい追い越しをかけるし、そのイケイケ加減といったらもう半端じゃない。もちろんその時もクラクションの使用は欠かさない。。

 これには早いトコ慣れちゃわないと心臓に悪いだけだ・・。

  最近会った日本人なんて、乗ってたバスのドライバーがいきなり他のバスドライバーと喧嘩を始め、しばらくデッドヒートを繰りひろげたあげくタイヤがパンクしてしまったからと途中で全員降ろされたって話だ。。

 しかもこれは国営バスだっていうんだからいったい何を考えてんだか・・。

 うちらもこないだ乗ったリクシャー(三輪オート)ではちょっと危ない目に遭ってしまった。。

 その時のドライバーは珍しく女性だったんだけど、宿のアドレスカードを見せ「場所は分かるか?」と尋ねてもヘラヘラ笑っているだけで、何だか様子がおかしかった。

 それでも任せとけといった素振りだったから、とりあえず乗り込んでスタートしたけど案の定運転が荒くて、これはちょっと危ないな〜なんて心配しながら乗っていた。。

 ちょうど交差点に差しかかった辺りで、激しくクラクションを鳴らし始めたからいったい何が始まったのかと思いきや、かなり大きい交差点にも関わらずなんと信号無視プラス完全ノーブレーキで突進したのだ・・。

 うちら二人はまさかと思い声も出なかった、、、

 ドライバーにはすぐ叱り付けたけど、次の信号でもその次の信号でも一向に無視を止めようとしなかった。

 こんなフザケたドライバーとこんなトコで心中なんてまっぴらゴメンだ、、、と二人で怒鳴り散らし途中で降りてしまった。

 そして金は一銭も払わなかった、、、

 こんな危ない目に合わされたのに金なんか払う必要は全く無い!! と、これにはゆりもマジギレ・・。

 ま〜これはちょっと極端すぎる例かもしれないけど、それにしてもみんな揃いに揃ってこんな運転で、よく大事故にならないもんだな〜とつくづく感心してしまう。

 それでもインド人の運転を見てると、日本人に比べ全体的に運転のレベルは高い。だからこそこんな状態でも成り立っちゃってるんじゃないかと思うんだけど・・。

 インドで乗り物に乗る機会がある人、特に気が弱い人は運転をあまりじっくり見ない方が身のためかも。。

 ちなみに、スリランカも同じような運転マナーだったのを覚えている、、、


 



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2007年03月23日

日本人が人気の町プリー

 駅を出た瞬間に感じたココの空気は「コルカタ」のような都会とは比べようもないくらいユッタりしていた。。。

 

 この町にはこれといって見所があるわけじゃないんだけど、「ベンガル湾に面した綺麗なビーチ」という甘い言葉につい誘惑され、とりあえず寄ってみることになった。

 宿はすでにガイドブックで決めてあったんだけど、電車を降りた瞬間「リクシャーワーラー(三輪タクシーの運転手)」に腕を掴まれ、決めていたゲストハウスの名を告げてるにも関わらず「ミルダケネッ」という変な日本語で畳み掛けられ、強引に他のゲストハウスに連れてかれてしまった。

 インドではこういった「リクシャーワーラー」と宿が手を組んでいる事が多く、特定の宿に客を連れていくと紹介料として、宿からいくらかのコミッションが「リクシャーワーラー」の手に渡るような仕組みになっている。

 悪どいリクシャーワーラーも多く、頼んだ行き先には行かずコミッションの入る宿や土産物屋、旅行代理店等に無理やり連れていき、強引に高価な品を売付けたり不当な金額でツアーを申し込ませようとする輩もいるようだ。。

 当然この事は知ってたけど、人が悪そうな感じでもなかったし時間もたっぷりあるって事でとりあえず案内された部屋を覗いてみる事にした。

 すると、想像以上に清潔だしインテリアもカワイイ。。。

   

 値段も予定してた宿よりも安いぐらいだし、何よりリクシャーワーラーがこんなステキな宿を紹介出来るという事に驚いた、、

 良いイメージが無かっただけに、な〜んだやれば出来るんじゃんか、、、☆

 なんて事を思ったけど、結局まんまとリクシャーワーラーの思う壷に予定変更してしまったうちらだった。。

 そしてこの町の驚くべき特徴の一つに、町の住人が異常なほど親日的というのがある。

 道を歩けば「コンニチワ〜」とか「ゲンキデスカ〜」とか、つたない日本語で町の住人がすれ違いざまに挨拶してくる。

 さらに韓国人じゃなく日本人だと分かるや否や、次から次へとやたらと積極的に話しかけてくる。

 ビーチに行ったって、もう人だかりが出来ちゃうぐらい激しくて、二人でゆっくりなんて出来たもんじゃない。

 こんな小さな町に日本人の奥さんがいるゲストハウス(宿)が2件もあるし、その影響できっと日本人も多いんだろうな〜なんて思ってはいたものの、それにしてもちょっと凄すぎ。。

 とにかく、日本人に対し何らかの特別な感情があるのは確かだった。 そのうち、何人かのロコボーイと話してるうちに気になったのが「僕には日本人のガールフレンドがいる」とか言ってる奴がやたら多い事。。

 この時点でな〜んとなく読めてきた・・。

 日本人の奥さんが居るゲストハウスにしろ、ようは旅先であるこの地で地元のロコボーイと恋に落ち、そのまま居着いてしまってる日本人女性旅行者が多いだけの話だと思う。

 確かに、ココのインド人男性はハートがピュアで日本人男性と比べても性格が良いというのは話せばすぐに分かる。 顔だってこの手の顔が嫌いじゃなければ、日本人なんかより彫りも深いしカッコ良くも見えるだろう。

 旅の道中、精神的にも肉体的にも荒みきったさなか夕陽が沈む真っ白い砂のビーチで、ピュアな地元の男性から優しい言葉の一つでも掛けられようものなら、、、

 う〜ん、そのまま恋に落ちてしまいたくなる女心も分からんでも無いけど・・。

 ある彼には付き合ってる子の写真まで見せてもらった。 一体どんな子と付き合ってるのかと思いきや、ホントにこの子が?というような見た目どこにでも居そうな普通の女の子だった、、ちなみに歳は20才だそうだ・・。

 地元の彼らにしてみたら、日本人女性をつかまえるということは、ある種「ジャパニーズドリーム」を手にするという事でもあるのだろう。

 「今度、付き合ってる彼女と一緒に日本へ行くんだ〜!」なんて眼を輝かせながら言ってる子もいた。

 親しくなったインド人に聞いてみたら、一般的なインド人男性一日の平均収入は200ルピー前後らしい。 コンピューター関係の超一流企業に勤めてても、せいぜい一日1500〜2000ルピーだそうだ。(1ルピー=約2.5円)

 これを考えると、いくらお金を持ってない日本人だろうが彼らからしてみると十分過ぎるほど金持ちなのだ。ましてやこんな田舎町の話だからことさらだろう。

 ま〜これが全てじゃないにしろ、何故この町の住人達がうちら日本人に対しこうも友好的なのかが少しは判明した気がする。

 さらに、町の男どもがうちら二人にというよりは、どうもゆりにばかり声をかけてきてるように思えたのが、実は気のせいだった訳じゃなかったという事も・・。

 
 



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2007年03月22日

インドの列車

 コルカタから寝台列車に乗って、南へ9時間ほど下った「プリー」という海沿いの小さな町にたどり着いた。

 インドで初めて乗った寝台列車の乗り心地は、2等三段ベッド(エアコン無)という一番安いクラスだったにも関わらずそんなに悪くなかった。


 ただインドの列車は車内はそうでも無いけど、線路がとにかく汚い・・。

 まず駅に着くと、、、、、、、異臭が、、、

 はじめ何が匂ってんのか分からなかったんだけど、よく眼をよく凝らしてみると線路のいたるところにウ○コの姿が・・!?

 インドの列車のトイレは、下にただ穴が空いてるだけの垂れ流し式だから、線路に目をやると嫌でもコレが視界に入ってきちゃう。

 走ってる最中はまだしも、駅で停車してるときなんかに暑さとあいまってムワ〜ッと匂ってくる。。

 さらに、インド人はいらない物はゴミでも何でも窓からポイポイ捨てちゃうから、線路付近は見事に酷い状態が保たれてる。

 

 インドでは町を歩いててもそうなんだけど、人通りが多くても結構平然と立ちションしてたり、道端には誰のものとも分からないウ○コがいきなり転がってたりする。。。

 それでもインド人の足元は一様にサンダルで、ちょっと踏ん付けるぐらいは屁とも思っちゃいないのか、涼しい顔してさっそうと歩いてる。

 どうもインド人は、人間のものに限らず糞尿をそれほど不潔なものとして扱ってないようだ、少なくとも日本ほど負のイメージは持っていないと思う。

 とりわけ牛のウ○コは神聖だ、なんて言ってるぐらいだし・・。

 とはいっても、自分らがいきなりそんな気になれるはずもなく、日々ウ○コを避けるのに神経使ってばかりだ。

 お陰でこっちに来てからというもの、歩く時の目線は今まで今までに比べずいぶんさがり気味。

 それと同時に車も注意しないと危ないから、歩く時は目線を上げたり下げたりと結構忙しい。。。


 



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2007年03月20日

インド上陸

 オーストラリアを発った僕らは、ブルネイで一泊した後いったんタイへと戻った。

 インドビザ取得の為に、わざわざ一週間近くもバンコクに滞在しなければならなかったのだが、それが逆にインドに向けての適度なワンクッションとなってくれた。

 さすがにオーストラリアから直インドだと、あまりに世界が違い過ぎて肉体的にも精神的にもちょっとツラかったと思う・・。

 うちらにとって、この「インド」という国は世界の中でもとても興味深い国の一つとして考えていた。

 この国について飛び交ってる情報というと、ホントかどうかすら眉唾のものもあるけど、ま〜ありとあらゆる内容が面白いように出てくる出てくる。。

 なかには日本人の感覚では突拍子無さ過ぎてピンとこないようなものもあるけど、ココは数々の宗教が生まれたパワフルな地であり、それ故か覆う事なくさらけ出された人間の「聖」と「俗」が生々しく渦を巻いており、その両極のギャップも極端に激しい、という印象を持っている。

 とにかく、その真相をキッチリ自分の目で確かめるべく、インドでは約3カ月という長めの滞在期間を予定した。

 その間にザックリでも良いから一周出来ればと考えている。

 まず、飛行機を使い最初に降り立った地は「コルカタ(旧カルカッタ)」という街。

 ココは、かの有名な安宿街「サダルストリート」がある街で、うちらもごく当然のように、この辺りの安宿に4日ほど滞在することにした。

 いったいどんなトコかというと、、、

 真っ先に思い浮かぶのは「タクシー・バイク・リクシャー・渋滞・クラクション・騒音・叫び声・砂ぼこり・異臭・客引き・物乞い」だろうか。。。

 

 なんだそれ!?って感じだけど、ほんとにそれぐらいしか浮かばない・・。

 というより、それらインパクトが強烈過ぎるせいで他の印象が薄いといった感じ・・。

 とにかく溢れかえった人々の喧噪と、生活の熱気にひたすら圧倒されっぱなしだった。。。

 街並みを楽しみながらゆっくり散歩でも、、、 なんていう優雅な気分に浸りたいと思ったって、ハッキリ言ってここでは不可能かもしれない。

 ここではゆっくり歩く事すらままならないし、出来てもしない方が賢明だろう、、、

 一歩外に出れば、タクシーやリクシャーのドライバー、宿や食堂、土産物屋などの客引きから、物乞いや通り掛かりのおっちゃんまでと、ありとあらゆる人物が引っ切りなしに声を掛けてくる。

 キョロキョロしながらチンタラでも歩こうもんなら、インド人からの執拗なアタックで一向に目的地なんか着かないうえ、暴走してる車かリクシャーにひかれそうになるのがオチだ、、、

 そんな場所から始まったうちらのインド旅だけど、初日から期待してた通りの体験がうちらを待っていた。

 まず、次の行き先の列車チケットを事前手配しようと「ハウラー」という駅に行った時のこと。

 ここは長距離列車の発着駅になっているような大きな駅でかなりの規模と人の数が凄く、着いたは良いけど右も左も分からないで困っていた。

 仕方なくその辺の人に場所を尋ねてたところ、片言の日本語で「コンニチワ」とか言いながら一人のインドおじさんがいきなり話に割って入ってきた。

 そのおじさんいわく、この駅の窓口は混み過ぎてるから船で川を渡ったトコにある別の窓口に行ったほうが良い、自分もこれからそこに行くから一緒に行こう、と言うのだ。

 さらに、頼んでもいないのに強引にココナッツジュースまでオゴってくれだした。。。

 これまで数々の騙され話を聞いてたうちらとしては、 日本語が上手いのが逆にウサン臭いし、インド人が下心無しに物をオゴるなんて話は聞いたこと無いな〜。

 って感じで警戒してたんだけど、自分はインドで日本の空手の先生をしてて、生徒が数十人いて、沖縄には自分の師匠がいるんだ。

 なんて話しを聞いてるうちに、悪いこと企んでるような顔にも見えなかったし、ま〜物は試しとついていってみる事にした。

 このおじさんの名前は「ヴィジャイ」さんというんだけど、予約窓口に行くまでの間にインド初心者のうちらに言語やあいさつ、文化や宗教に至るまで、それはそれは熱心にいろいろ教えてくれた。

 さらに、連絡先を教えるからうちらの写真をメールで送って欲しいとか、泊まるトコとか困ったことがあったら連絡しろとか、日本に行った時は逆に案内してくれとか、会ってからまだ数時間しか経って無いっていうのに異常なほどのフレンドリーっぷりを発揮してくるのだ。

 その後もうちらを心配して、自分の帰る方向とは全く逆の「サダルストリート」付近まで、一緒に歩いてついてきてくれたのだ。 距離にして3〜4kmはあるだろうか、、

 別れは大人の紳士らしく一言二言添えただけでサッと立ち去ってしまったけど、結果的にうちらの目的だった列車の予約はヴィジャイさんの言う通りの方法で何の問題も無く手配する事が出来た。

 胸のどこかで心配していた下心なんていうものは、初めから無かったという事が別れてみて初めて分かった。同時に、うちらはこの紳士の存在そのものにえらく感動した。

 そしてヴィジャイさんと別れてまだ間も無いころ、一人の老人がおもむろに声を掛けてきた。 歳にして70歳前後ぐらいだろうか、、、

 他にも声を掛けてくる人間はごまんといるのに、何故かこの老人の前では立ち止まってしまった。

 その老人は別に何を売り付ける訳でもなく、うちらが行こうと思ってたマーケット(市場)までついてきて、自然と案内を始めた。

 

 このマーケットは、入り組んだ建物に2000件近くもの店がグチャグチャに密集してるようなトコだから普通に入ったら迷子になるのは必至だった。

 しかし、この老人のお陰で迷子になることはなかったし、強引な客引きからも守ってもらったうえ、売ってる品からヒンドゥー教の神々についてまで事細かに解説してくれた。

 さらに、この人の知り合いの店でチャイ(お茶)までごちそうになり、その店の人達からも興味深い話を色々と聞かせてもらった。そして、この老人までもがうちらを見送るために宿近くまで一緒に歩いてきてくれた。

 この老人の場合は別れ際にいくらかのバクシーン(喜捨・寄付)をお願いされたが、うちらも当然のように20ルピー(約50円)ほど渡し、お礼を告げ別れた。

 これらはたった数時間のうちに起きた出会いと別れだ。

 文章だとなんて事ないけど、この日は今までに感じた事がないくらい濃い密度で色んな事が起きたように感じた。そのせいか、宿に戻ってからしばらくは身体が熱っぽかったぐらいだ。

 インドを旅するにあたって、うちらのあいだで問題の一つとなっていたのが、

 
インド人との境界線を何処に引くべきか? という問題。


 インドで悪い奴に騙されたという話は耳にタコが出来るほど聞いている。

 ウソつかれてボッタクられたなんていう話は日常茶飯事だし、出された飲み物に睡眠薬が入っていて、眠ってる隙に金品を身ぐるみ剥がされた、なんていう悪質な事件なんかも結構起きてるらしい。

 じゃあインド人は悪い奴ばっかりなのか、というと全くそんなこと無いとは思うけど、悪い奴がたくさんいるというのも紛れもない事実だと思う。

 特に、旅行者はターゲットになり易いとも聞く。 うちらも店の裏でチャイ(お茶)を出されたときは、これはひょっとすると、、と恐る恐る口をつけたぐらいだ・・。

 それだって恐かったら初めから飲まなきゃ良いだけの話なんだけど、チャイを出したインド人からしたら相手に対する好意と近付きのしるしとして振る舞ったと思う。

 それを信じて素直に気持ちを受けとめるか?

 やっぱり危険だからつき返してしまうのか?


 この選択如何で、旅の中身は全く別のものになってくると思う。仮に騙されるのがどうしても嫌なら、インド人からのアプローチを全てシャットアウトする事だってやろうと思えば可能だ。

 でも、それで本当にインドを旅した事になるのか?


 この日の出会いにしたって、まず相手を信用したからこそ相手との間にあったよけいなモノが取り払われ、おのずと心と心が通じ合ったんだと思う。

 だからといって、やみくもに誰でもかんでも信用しちゃうというのもどうかと思うけど・・。

 騙された人にしたって、わざわざ騙されたいと思って騙された好き者は少ないハズだ、大概はこの人は大丈夫だろうと信用した結果騙されたわけだ。

 じゃあ、いったい誰を信用すれば騙されないのか?


 当然ながらその判断はあくまで自分でするしかない。これは日常生活でも言える事だけど、特にアプローチの多いインドではこの判断が常に要求される。

 これについてはうちらなりに出した、人を見分ける時の判断の目安がある。

 それはズバリ、、、、、「眼」 


 澄んだキレイな「眼」をしてる人は信用に足りる人、濁って澱んだ「眼」をしてる人は要注意、というもの。

 単純だけどこれはオーストラリアにいた頃から実践してきた、うちらの中で最も信頼出来る基準だ。 逆に、これまで出会ってきた良い人や信用出来る人と言える人達は、必ずといっていいほど良い「眼」をしていた。

 「眼は口ほどに物を言う」という通り、人の善し悪しはどんなに肌の色が違かろうが必ず「眼」に表われると勝手に確信している。

 特にインド人は口が達者だから言ってる事だけ聞いてるとそれとなく説得力があって、とてもウソをついてるようには思えない時がある。

 それと、インド人は日本人に比べしょっぱなから全開オープンで接してくる。 会ってまだ数分しか経ってないっていうのに、いきなり今から家に来いとか言いだしちゃったりする。

 日本人の感覚からすると、ちょっと厚かましいぐらいなんだけど、とにかく人に対する好奇心が旺盛のようだ。

 「インドを歩くということは、人の森を歩くということ」


 と言われてるけど、やはりインドに触れるという意味では地元の人との関わり方が思いのほか重要になってくるんじゃないだろうか。

 騙されないよう常に気を張るのも大事だけど、様々な人との関わりの中で多少騙されるような事があったとしたってそれも経験の一つ。

 騙される事を恐れるがあまり、人との関わりを一切拒否し何も見ようともしないで終わるよりはマシな結果だと思うのだが・・。

 

 



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